災害が起きると、避難・救助・物資・医療だけでなく、「手続き」が一気に増えます。
罹災証明、各種届出、講習申込、資格・免状の管理など、生活と業務を再建するための“紙仕事”が止まりません。
そこで重要になるのが、マイナポータル「ぴったりサービス」とe-Govのような電子申請です。
平時に触れておくほど、非常時に迷いません。
- ■① ぴったりサービスとは?|「自分に必要な手続き」を探して申請できる入口
- ■② e-Govとは?|国の手続きをまとめる“電子申請の幹線道路”
- ■③ 消防分野の電子申請は“移行・併存”が起きやすい|迷わない見分け方
- ■④ 火災予防分野の講習は“対面だけ”から変わってきている|オンラインの波
- ■⑤ 危険物取扱者免状や設備士関連の“デジタル化”は何が嬉しいのか
- ■⑥ 災害時に起きがちな“よくある詰まり”|電子申請で先に潰せるポイント
- ■⑦ 今日できる最小準備|“災害時に使う手続き”を1つだけ探して保存
- ■⑧ “使い分け”の結論|災害対応は「入口の一本化」と「履歴」が命
- ■まとめ|ぴったりサービスとe-Govを平時に触れておくと、災害時の手続きが止まりにくい
■① ぴったりサービスとは?|「自分に必要な手続き」を探して申請できる入口
ぴったりサービスは、マイナポータルの機能の一つで、自治体の手続きを検索し、そのままオンライン申請につなげるための入口です。
特徴は次の通りです。
・子育てや引越しなど生活系の手続きが見つけやすい
・自治体ごとに対応手続きが異なる
・スマホ+マイナンバーカードで本人確認して申請できる
災害時は「どこに何を出すか」が分からず止まりがちなので、入口が一つあるだけで判断が軽くなります。
■② e-Govとは?|国の手続きをまとめる“電子申請の幹線道路”
e-Govは、国の行政機関に対する申請・届出等をオンラインで行えるポータルです。
生活の手続きというより、制度・業務系の申請がまとまりやすいのが特徴です。
災害対応では、国・県・市町村が同時に動きます。
現場では「どの窓口に何を出したか」が曖昧になる瞬間があるので、オンラインで履歴が残るメリットは大きいです。
■③ 消防分野の電子申請は“移行・併存”が起きやすい|迷わない見分け方
消防分野の届出や申請は、自治体や受付方式でルートが変わることがあります。
迷ったときの見分け方はシンプルです。
・自治体向けの生活手続き(子育て・福祉等)に近い→ぴったりサービスで探す
・国の制度・電子申請の案内が強い→e-Govの案内ページへ進む
・消防本部や市役所の公式案内に「受付方式の変更」が書かれている→その案内が最優先
元消防職員の感覚では、手続きは「入口が変わる」ことが一番の落とし穴です。
だから、平時に“自分の自治体の案内ページ”をブックマークしておくのが最強です。
■④ 火災予防分野の講習は“対面だけ”から変わってきている|オンラインの波
防火管理者講習、防災管理者講習、各種の業務講習・点検資格者関連など、火災予防分野は講習が多い世界です。
近年は、オンライン受付やオンライン型講習の導入が進む自治体・団体が増えています。
災害が重なると、
・会場が確保できない
・移動が困難
・人を集めにくい
という現実が出ます。
講習の“受け方”が変わること自体が、防災の強化になります。
■⑤ 危険物取扱者免状や設備士関連の“デジタル化”は何が嬉しいのか
免状や資格は、災害時ほど必要になります。
応援受援、広域派遣、危険物施設の復旧、仮設の安全確保など、資格がないと動けない場面が出るからです。
デジタル化で効くのは次です。
・「持っていること」の証明が早い
・再交付や各種手続きがオンラインで進む可能性が広がる
・紙の紛失リスクが減る
被災地派遣やLO調整で見たのは、紙の台帳や書類が水濡れ・紛失・混乱で一気に弱くなる現実です。
資格の確認が止まると、現場の復旧スピードも落ちます。
■⑥ 災害時に起きがちな“よくある詰まり”|電子申請で先に潰せるポイント
災害時の手続きは、よくここで止まります。
・本人確認ができない(身分証が見当たらない)
・どの窓口に出すか分からない
・受付時間に間に合わない
・控えが残っていない
電子申請は万能ではありませんが、
・本人確認
・提出履歴
・必要書類の案内
を一定程度まとめてくれます。
「困ってから調べる」より、「平時に触っておく」方が圧倒的に強いです。
■⑦ 今日できる最小準備|“災害時に使う手続き”を1つだけ探して保存
やることは一つで十分です。
マイナポータル(ぴったりサービス)か、自治体の案内から、よく使う手続きを1つだけ探してください。
おすすめは次のいずれかです。
・引越しや転居関連
・子ども・福祉関連
・各種届出(自治体がオンライン対応しているもの)
そして、
・案内ページをブックマーク
・必要書類だけメモ
ここまでやれば、非常時の判断が軽くなります。
■⑧ “使い分け”の結論|災害対応は「入口の一本化」と「履歴」が命
災害時は、人も情報も混乱します。
だからこそ、手続きは「迷わない入口」と「履歴が残る形」に寄せるのが現実的です。
・生活系の手続きは、ぴったりサービスで入口を作る
・制度・業務系は、e-Govや公式案内に寄せる
・消防分野は、自治体の公式案内を最優先にする
元消防職員として、現場で痛感したのは「紙が悪い」のではなく「紙にしか道がない」のが弱点だということです。
電子申請は、災害時に“道が増える”という意味で、生活を守る備えになります。
■まとめ|ぴったりサービスとe-Govを平時に触れておくと、災害時の手続きが止まりにくい
ぴったりサービスは自治体の生活手続きを探して申請できる入口、e-Govは国の申請・届出をまとめる幹線道路です。
講習や資格・免状の手続きも、オンライン化・デジタル化が進む流れがあり、災害時ほど効果が出ます。
結論:
電子申請は“非常時の手続き停止”を減らす備え。平時に1つだけ触っておくのが最短ルートです。
被災地派遣やLO調整では、手続きが止まった瞬間に支援も復旧も遅れました。現場を早く動かすためにも、入口と履歴を残せる仕組みを、平時から一つ持っておくのが強い備えになります。
出典:マイナポータル「電子申請等API(ぴったりサービス)」 https://myna.go.jp/html/api/eshinsei/index.html

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