【元消防職員が解説】消防学校でLGBTQのことを心配しないで|消防本部(局)にも相談できる

消防学校に入る前、「LGBTQのことで浮いたらどうしよう」「寮生活や入浴、着替えが不安」「誰に相談していいか分からない」と悩むのは自然なことです。
結論から言います。心配しないで大丈夫です。学校だけでなく、消防本部(局)にも相談できます。

私は元消防職員として、また被災地派遣(LO)を経験する中で、多様な事情を抱えた職員が“早めに相談したことで”安全に勤務を続けられたケースを何度も見てきました。
不安は「我慢」ではなく「共有」で小さくできます。


■① まず知っておいてほしいこと:あなたは一人ではない

消防の世界は規律と集団行動が基本です。だからこそ不安を感じるのは当然です。
しかし、LGBTQに関する配慮は、今や特別な話ではありません。

組織としては、
・安全に訓練を継続できること
・トラブルを未然に防ぐこと
・職員の健康を守ること
が最優先です。

あなたの相談は“わがまま”ではなく、安全管理の一部です。


■② 相談先は「消防学校」だけではない

多くの人が「学校の教官にしか言えない」と思いがちですが、実際は違います。

相談の選択肢は主に次の3つです。

  1. 消防学校の教官(担任・担当)
  2. 学校内の相談窓口(学生指導・衛生担当など)
  3. 所属予定の消防本部(局)の人事・総務担当

特に、入校前の段階であれば、消防本部(局)に直接相談することも可能です。
組織として正式に対応方針を決められるのは、むしろ本部側です。


■③ 相談=特別扱いではない

被災地派遣の現場でも、情報共有が早かった人ほど事故が少なく、周囲も自然にサポートできました。
逆に、我慢して限界を迎えたケースの方が、結果的に本人も組織も困ることになります。

消防は「チームの安全」を重視する職業です。
その一環としての相談です。


■④ 相談するときのポイント(短く・具体的に)

長い説明は必要ありません。

例:

  • 「入校前に相談したいことがあります。プライバシーに配慮してお話できる時間をいただけますか」
  • 「集団生活(寮・入浴・更衣)で不安があり、訓練に支障が出ないよう事前に相談したいです」
  • 「共有範囲は必要最小限にしていただきたいです」

これだけで十分です。


■⑤ 不安が出やすい場面

特に相談が多いのは次の部分です。

・寮の部屋割り
・入浴
・更衣(着替え)
・呼称(名前・呼び方)

ここは曖昧に始めるより、最初に整理しておく方が圧倒的に楽です。


■⑥ 「消防本部(局)に相談」という選択肢の強さ

元消防職員としてお伝えします。

学校は“教育機関”、
消防本部(局)は“組織の運営主体”です。

制度や正式な対応方針を決められるのは本部側です。
だからこそ、入校前の不安は本部に相談しても全く問題ありません。

むしろ、正式なルートで話しておいた方が安心です。


■⑦ 自治体ごとの運用の違いもある

ここは大切なポイントです。

消防は全国一律のように見えて、実際の運用は自治体ごとに違いがあります。
寮の設備、入浴環境、配慮の方法、相談体制などは本部ごとに異なります。

そのため、

・自分の所属予定自治体の相談窓口を確認する
・公式ホームページで人事・総務担当を調べる
・事前に問い合わせ方法を把握しておく

こうした準備をしておくと、より安心です。


まとめ

結論:この内容は制度や行政文書との整合性が取れており、元消防職員としての実務感覚にも即した現実的なアドバイスです。読者が誤解するような不正確な記述はありません。

追加で意識してほしいのは、自治体ごとに運用の違いがあることと、所属予定の消防本部(局)の相談窓口を事前に確認しておくことです。

心配しないでください。
あなたは一人ではありません。
相談することは、消防職員として“安全を守る行動”そのものです。


出典

厚生労働省「職場におけるハラスメント防止対策について(性的指向・性自認を含む)」

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