消防学校初任科で部屋員と仲が悪い、空気が重い、会話がない、些細なことでイラつく。こういう悩みは珍しくありません。初任科は環境の変化と負荷が大きく、誰でも余裕がなくなります。
結論から言うと、部屋員と「仲良くなる」より先に、「共同生活を安全に回す」ことを目標にすると解決が早いです。現場は好き嫌いで動きません。必要なのは、最低限の信頼とルールです。
■① 結論|目標は“仲良し”ではなく「衝突ゼロで回す」。距離の取り方が正解
部屋員と相性が合わないのは普通です。無理に仲良くしようとすると、逆に摩擦が増えます。
正解は、
・礼儀と報連相だけは外さない
・共同生活のルールを守る
・感情の火種を増やさない
この3点で「回る関係」にすることです。回り始めると、関係は後から改善します。
■② 仲が悪くなる原因|ほとんどは“性格”ではなく「疲労」と「誤解」
初任科で人間関係が悪化する原因の多くは、
・睡眠不足
・疲労
・緊張
・生活音や片付けの価値観の違い
です。
性格の問題に見えて、実際は“余裕不足”が原因のことが多い。まずはそこを前提にすると、冷静に対処できます。
■③ まず最優先でやること|火種を「生活ルール」に落とす
部屋の揉め事は、感情で戦うと終わりません。
感情ではなく、生活ルールに落とします。
・消灯後は静かにする
・私物の置き場所を決める
・掃除と整頓の担当を決める
・朝の準備動線を決める
“言い方”は柔らかくてもいいので、ルール化できると一気に楽になります。
■④ 言い方のコツ|責めずに「困っている」から入る
対立を悪化させるのは言い方です。
おすすめの型はこれです。
・「責めたいわけじゃないんだけど」
・「今こういうことで困ってて」
・「こうしてもらえると助かる」
相手の人格ではなく、行動だけを話題にする。これが消防の現場でも通用する話し方です。
■⑤(実際に多かった失敗)“我慢の限界”まで溜めて爆発する
初任科で多い失敗は、
・我慢して溜める
・限界で爆発する
・その後、修復不能になる
です。
我慢は美徳ではなく、事故の入口です。小さいうちに、短く、淡々と伝える方がうまくいきます。
■⑥ 距離を取るのは逃げではない|「接点を減らして回す」も正解
どうしても合わない場合、無理に絡む必要はありません。
・挨拶と必要連絡だけ
・私物を混ぜない
・相手の領域に踏み込まない
・沈黙を悪と捉えない
この“最低限”を守れば、共同生活は成立します。回ることが最優先です。
■⑦(一次情報)現場でも「合わない人」と組む。だから“回す技術”が最強
元消防職員としての実感ですが、現場に出たら「気が合う人」だけで組める日はありません。
災害対応や被災地派遣では、疲労も緊張も最大です。そこで必要になるのは、仲良し力ではなく“回す技術”でした。
・報連相を崩さない
・役割を明確にする
・感情ではなく手順で動く
このチームは崩れにくい。初任科の部屋員トラブルは、現場に出る前にこの技術を身につける練習にもなります。
■⑧ どうしても無理な時の最終手段|第三者と「事実」で相談する
暴言、いじめ、私物の破損、睡眠妨害など、生活に支障が出る場合は我慢しないでください。
そのときは、
・日時
・何が起きたか(事実)
・自分が困っていること
を短くまとめ、班長や担当教官など第三者に相談するのが正解です。感情ではなく事実で伝えると、対応が進みます。
■まとめ|部屋員と仲が悪くても、共同生活は“回す”ことで乗り切れる
消防学校初任科で部屋員と仲が悪いのは珍しくありません。大切なのは仲良しを目指すことではなく、衝突を減らして共同生活を安全に回すこと。礼儀と連絡、生活ルール、言い方、距離感。この4つが揃えば、関係は壊れずに乗り切れます。
結論:
部屋員と仲が悪い時は「仲良くする」より「回す」を目標にする。礼儀・ルール・距離感で共同生活は必ず成立します。
元消防職員としての現場感でも、最後に強いのは“人間関係が完璧な隊”ではなく、“合わない相手とも安全に回せる隊”でした。初任科の今、その力を作ってください。
出典:厚生労働省「職場におけるハラスメント対策(相談の考え方)」

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