【防災士が解説】スマホ災害伝言板は3分で登録できる|家族の安否確認を「迷わず」回す方法

災害が起きると、電話はつながりにくくなります。
そのときに役立つのが「災害用伝言板(web171)」や、携帯各社の災害用伝言板サービスです。
ただ、存在を知っていても、いざという時に使えない人が多いのが現実です。今日は“3分で準備して、迷わず回す”ための手順に落とし込みます。


■① そもそもスマホ災害伝言板とは何か

災害伝言板は、災害時に安否情報を登録・閲覧できる仕組みです。
通信が混雑して電話がつながらない状況でも、比較的使いやすい設計になっています。

代表的なものは2つです。
・災害用伝言板(web171)
・携帯各社の災害用伝言板(アプリやWeb)

ポイントは「普段の連絡手段が止まる前提で、別ルートを持つ」ことです。


■② 使えない人が多い理由は“登録していない”より“決めてない”

災害伝言板は、機能としては昔からあります。
それでも使われない最大の理由は、

・家族で「どれを使うか」決めていない
・登録する内容が決まっていない
・検索キー(電話番号など)が曖昧

という“運用の未決定”です。

防災は道具より運用です。
使う前に決めておけば、3分で回ります。


■③ よくある誤解|「LINEがあるから大丈夫」

災害時、LINEは便利ですが万能ではありません。
・電波状況
・基地局の停止
・スマホの電池切れ
・混雑による遅延

が重なると、既読がつかず不安が増えます。

災害伝言板の価値は、「混雑を前提にした仕組み」であること。
LINEと競合ではなく、バックアップです。


■④ 被災地で見た“安否未確認が生む混乱”

被災地派遣やLOとして避難所や役場支援に入ったとき、
一番多かった相談の一つが「家族と連絡が取れない」でした。

元消防職員として現場で感じたのは、
安否不明が続くと、人は避難行動より“探しに行く行動”を優先しがちになることです。

・危険区域に戻る
・夜間に移動する
・情報がないまま車で探す

これは二次被害を生みます。
だから、安否確認の仕組みは“命を守る装置”です。


■⑤ やらなくていい行動|災害後に初めて探す

・災害後に「どれを使う?」と話し始める
・家族全員が別々の方法で連絡しようとする
・SNSで「見つけた人いますか?」を先にやる

焦りは情報を増やしますが、正解を増やしません。
決めるのは今です。


■⑥ 今日できる最小行動|3分で“運用”まで決める

次の3点を、家族LINEに固定してください。

1)使うサービスを1つ決める(web171か携帯会社の伝言板)
2)登録する文章を固定する(例:「無事・場所・次の行動」)
3)検索キーを固定する(電話番号か生年月日など)

登録文章の例:
「無事。現在〇〇(自宅/避難所名)。次は〇〇へ移動予定。〇時に更新。」

このテンプレを決めるだけで、災害時に迷いが消えます。


■⑦ 行政側が言いにくい本音|救助より先に“安否確認”が止まる

行政や消防は救助・避難誘導が最優先です。
個別の安否確認を全員分すぐに行うことはできません。

だからこそ、自律型避難と同じく、
家族単位で“安否確認を自律運用できる仕組み”が重要になります。


■⑧ 結論|安否確認は「道具」ではなく「決めた運用」

災害伝言板は、知っているだけでは意味がありません。
使うサービス、書く内容、更新ルール。ここまで決めて初めて機能します。

電話が止まった時、迷いがある家庭ほど動きが崩れます。
迷いがない家庭ほど落ち着いて避難できます。


■まとめ|家族の不安を最短で下げるのが伝言板の価値

災害時、連絡が取れないこと自体がストレスになります。
そのストレスが判断を壊し、二次被害を生みます。

結論:
災害伝言板は「何を使うか」より「家族で運用を決める」ことで本当に役立つ。

防災士として現場で見てきた経験から言えば、
安否確認が早く回る家庭ほど、避難の判断も早くなり、結果的に安全側に寄ります。
今日3分で、家族のルールを固定してください。


出典:NTT東日本「災害用伝言板(web171)」
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/web171/

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