マンションで地震が起きた時は、「とにかく外へ逃げる」「避難所へ行く」が正解と思われがちです。
ただ結論からいうと、マンション防災は“すぐ避難所へ行く”と決め打ちすると危険です。
内閣府の資料では、大規模なマンションや高層建築物の居住者が避難所に集中すると、避難所の収容力不足が一段と加速するため、在宅避難が可能となるよう、建物本体の耐震性だけでなく、内部設備の地震対策、防災備蓄資機材の確保、防災訓練の促進が必要と整理されています。
つまり、マンション防災は「逃げる」だけでなく、安全なら“とどまる”準備をしておく時代に入っています。 oai_citation:0‡防災情報サイト
■① 最初の結論
マンション防災は“揺れたら全員避難所”で考えると危険。 助かるのは、在宅避難できる準備がある人です。
在宅避難は、何もしなくていいという意味ではありません。
家が安全で、水・トイレ・情報・電源が持つことが前提です。 oai_citation:1‡東京防災ポータル
■② なぜ「とどまる」発想が必要なのか
今、マンション防災で考え方が変わってきている理由はシンプルです。
- マンションは比較的耐震化が進んでいること。内閣府資料では、令和5年時点で共同住宅の耐震化率は約96%とされています。 oai_citation:2‡防災情報サイト
- 一方で、避難所の受け入れには限界があること。大規模マンション居住者が一斉に避難所へ向かうと、収容力不足が深刻化しやすいと内閣府は整理しています。 oai_citation:3‡防災情報サイト
- マンション内で生活継続力を高める方が、全体として被災後の混乱を減らしやすいこと。国交省の資料でも、自治体によっては建物の安全性が高いと想定されるマンション居住者に避難所へ行かず自宅にとどまる在宅避難が求められるとされています。 oai_citation:4‡国土交通省
つまり、
安全なマンションなら、逃げるより“持ちこたえる”方が現実的な場面がある
ということです。 oai_citation:5‡防災情報サイト
■③ 何が危ないのか
ここで危ないのは、次の思い込みです。
- マンションだから自動的に安全
- エレベーターが止まっても何とかなる
- 水やトイレは管理組合がどうにかしてくれる
- 備蓄は少しあれば十分
- 避難所へ行けば全部解決する
実際には、在宅避難で詰まりやすいのは
- 断水
- 排水制限
- 停電
- 情報途絶
- エレベーター停止
- トイレ問題
- 要配慮者支援
です。防災科研の要配慮者マニュアルでも、マンションでは避難・在宅避難・支援の具体化が必要とされています。 oai_citation:6‡厚生労働科学研究成果データベース
■④ 在宅避難で最低限そろえるべきもの
助かる判断はシンプルです。
マンション防災は、水・トイレ・電源・情報を先に埋める。
特に重要なのは、
- 飲料水
- 簡易トイレ
- 食料
- モバイルバッテリー
- 照明
- 衛生用品
- 常用薬
- ごみ袋
- カセットコンロ
- 家具固定
です。
国交省資料でも、在宅避難に向けた対応として、情報伝達手段の確保、トイレ利用ルール、備蓄の啓発、一時避難場所の確保などが挙げられています。 oai_citation:7‡国土交通省
■⑤ 管理組合と住民で決めておくべきこと
マンション防災は、個人備蓄だけでは弱いです。
強いのは、管理組合と住民がルールを持っているマンションです。
内閣府資料では、マンション防災訓練のモデル事業、シンポジウム開催、ルールづくりの推進が示されており、国としてもマンション在宅避難のルール整備を進める方向です。 oai_citation:8‡防災情報サイト
決めておきたいのは、
- 安否確認の方法
- 共用部の使い方
- トイレの使用制限ルール
- 要配慮者の支援
- 情報掲示の方法
- 備蓄品の配置
- エレベーター停止時の支援
このあたりです。
■⑥ 現場感覚として一番伝えたいこと
防災士として一番伝えたいのは、
マンション防災で危ないのは“逃げる準備しかしていないこと”
ということです。
本当に強いのは、
- 逃げる判断ができること
- とどまる判断もできること
- その両方を準備していること
です。
特にマンションは、建物が残っても生活機能が止まると一気に苦しくなります。
だからこそ、建物の強さだけで安心しないことが大事です。 oai_citation:9‡国土交通省
■まとめ
今回のテーマで大事なのは、
マンション防災は“すぐ避難所へ行く”と危険。 在宅避難できる準備があると助かる。
この判断です。
これからのマンション防災は、
「逃げる」だけでは足りません。
安全なら「とどまる」準備までしておく。
そこまで含めて、現実的な防災だと思います。 oai_citation:10‡防災情報サイト

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