体温計の数字を見た瞬間、体より先に心が縮む。
「今日に限って…」
「また職場に迷惑をかける…」
子育て世代にとって、発熱は体の問題だけでなく“罪悪感”の問題になることがあります。
私は元消防職員として災害対応に携わり、防災士として多くの現場を見てきました。
そこで強く感じるのは、無理をする人ほど、限界を超えやすいということです。
今日は「自分を責めない」という心の防災について整理します。
■① 「休めない」と悩む時点で、あなたは誠実
本当に無責任な人は、迷いません。
・職場の段取りを考える
・同僚の顔が浮かぶ
・子どもの予定が気になる
その時点で、あなたは十分に責任を果たしています。
防災の現場でも、責任感の強い人ほど無理を重ねて倒れてしまうケースがあります。
まず守るべきは、自分の体です。
■② 子どもは「完璧」より「無理をしない姿」を見ている
発熱した自分を責める気持ち。
しかし子どもは、親の限界を感じ取ります。
・しんどいのに無理に笑う
・熱があるのに「大丈夫」と言う
子どもは敏感です。
私は被災地派遣で、多くの家族を見てきました。
無理を重ねた親ほど、子どもは不安になります。
休む姿は弱さではありません。
「体を大切にする」という教育です。
■③ 「迷惑をかける」という思い込み
「また休みと思われるかな」
保育士や支援者の多くは、責めるために存在していません。
現場で働いていた立場からも言えますが、連絡をくれること自体が誠実です。
災害時でも同じです。
早めの申告はトラブルではなく、適切な行動です。
■④ 発熱は“失敗”ではなく“サイン”
体調不良は管理不足ではありません。
・気温差
・疲労
・睡眠不足
・季節性ウイルス
環境要因が重なると、誰でも体調を崩します。
災害現場でも、最初に倒れるのは「無理を続けた人」です。
体のサインは、危険を知らせるアラームです。
■⑤ 自分にかける言葉を変える
もし同じ状況の友人がいたら、あなたは何と言いますか?
「なんで体調管理できないの?」
とは言わないはずです。
「大丈夫?」
「無理しないで」
その言葉を、自分にも向けてください。
■⑥ 心の防災は「責めないこと」から始まる
防災は物資だけではありません。
・心の余裕
・判断力
・回復力
これらが揃ってこそ、本当の耐災害力です。
私はLOとして支援現場に立ったとき、無理をしない人ほど冷静な判断ができることを実感しました。
心が整っている人は、周囲も守れます。
■⑦ 今日は“頑張る日”ではなく“整える日”
発熱した日は、責める日ではありません。
・休む
・水分をとる
・早く寝る
それで十分です。
家族も職場も、あなたが元気でいることが最優先です。
■⑧ 弱さは、守る力になる
災害対応を通して感じたのは、
「弱さを認められる人」が一番強いということです。
無理をしない。
限界を認める。
助けを求める。
これは防災の基本姿勢です。
■まとめ|発熱した日は、自分を守る日
体温計の数字で心が縮む日もあります。
しかし結論はシンプルです。
発熱はあなたの失敗ではない。今日は自分を労わる日である。
元消防職員・防災士として伝えたいのは、
自分を守れない人は、誰かを守ることも難しいということです。
もう十分、頑張っています。
今日は整える日です。
出典:Yahoo!ニュース「仕事を休めない日に発熱!自分を責めなくていい理由」(2026年2月14日)

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