【防災士が解説】夜中に地震が来たら最初に何をする?暗い時間帯でも命を守る判断基準

夜中に地震が来ると、昼間より怖さが一気に増します。理由は単純で、暗くて周囲が見えにくく、寝起きで判断が遅れやすく、足元の散乱物や家具の転倒にも気づきにくいからです。気象庁は、家庭で揺れを感じた時は、頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難し、あわてて外に飛び出さず、無理に火を消そうとしないことを示しています。東京都防災ガイドブックでも、地震の時はまず身の安全を最優先に行動することが基本とされています。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/koudou/koudou.html
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/content/e_book_03/guide-japanese/pdf/guide-janapese.pdf

つまり、夜中の地震で最初にやるべきことは、「避難するかどうか」をすぐ決めることではなく、まずその場で命を守ることです。元消防職員として感じるのは、夜の地震で一番危ないのは「早く動こうとして無防備に立ち上がること」です。私は、夜中の地震対応では、まず身を守る、次に出口と火気を確認する、最後に外へ出るかを判断する、この順で考えるのが現実的だと考えます。

■① まず結論として、夜中に地震が来たら最初に何をすべきか

結論から言うと、最初にすべきことは、すぐ立ち上がらず、その場で頭と体を守ることです。

気象庁は、家庭では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難するよう示しています。夜中は寝ぼけたまま動くと、倒れた家具や割れた物に足を取られやすくなります。だから、最初の一歩は「逃げる」ではなく「守る」です。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/koudou/koudou.html

私は、夜の地震では「何かしなきゃ」と焦るより、「まず今いる場所で致命傷を避ける」方が圧倒的に大事だと考えます。

■② すぐに立ち上がらない方がいい理由は何か

理由は、夜は足元と周囲の危険が見えにくいからです。

昼間なら見えていた家具のズレ、落下物、割れ物、開いた引き出しなども、夜は一瞬で把握しにくくなります。しかも、強い揺れの最中に歩こうとすると転倒しやすいです。東京都防災ガイドブックでも、地震の時は何よりも自分の命を守ること、けがをしないことが大切だとされています。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/content/e_book_03/guide-japanese/pdf/guide-janapese.pdf

元消防職員としても、夜は「逃げ遅れ」だけでなく「動き出しでけがをする」危険が高いと感じます。だから私は、夜中の地震では、まず止まることをすすめます。

■③ ベッドの上ではどうするべきか

ベッドの上なら、あわてて床へ降りず、まず頭を守ることが大切です。

近くに枕や布団があれば頭を守り、落ちてきそうな照明や家具から少しでも離れる意識を持つ方が現実的です。丈夫な机の下へすぐ入れる状況なら別ですが、揺れの最中に無理に移動するより、その場で安全姿勢を取る方が安全なことも多いです。

私は、夜の地震では「ベッドから飛び降りる」のはかなり危ない行動だと考えます。床の状態が分からないからです。

■④ 火はすぐ消しに行くべきか

ここは重要です。揺れの最中に無理に火を消しに行かない方が安全です。

気象庁は、家庭では無理に火を消そうとしないよう示しています。揺れている最中にキッチンへ向かったり、コンロの前へ行ったりすると、自分が転倒したり物が落ちたりしてけがをする危険があります。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/koudou/koudou.html

私は、夜中の地震では「火の始末」より「まず自分が倒れないこと」の方が先だと考えます。揺れが収まってから、落ち着いて確認する方が現実的です。

■⑤ 夜中の地震で次に確認すべきことは何か

揺れが落ち着いたら、次に確認したいのは、出口、火気、家族、そして家の中の危険です。

たとえば、
ドアが開くか、
火の気はないか、
家族は無事か、
家具が倒れて通路をふさいでいないか、
を落ち着いて見ます。

元消防職員としては、夜の地震では「揺れの後の家の中」がかなり危ないと感じます。だから私は、揺れが止んだ後は、まず家の中を安全に動ける状態かを見る方が大切だと考えます。

■⑥ すぐ外へ出るべきか

基本は、あわてて外へ飛び出さない方が安全です。

気象庁も、家庭ではあわてて外へ飛び出さないよう示しています。夜は外も暗く、落下物、ブロック塀、ガラス、電線などの危険が見えにくくなります。家の中の方が安全な場合も多いため、まずは落ち着いて状況を見ることが大切です。
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/jishin_bosai/index.html

被災地派遣でも、外へ急いで出たことでけがをした例は珍しくありませんでした。私は、夜中の地震では「外へ出る」より「外へ出る必要があるかを確認する」方が先だと考えます。

■⑦ 明かりはどう確保するべきか

夜中の地震では、明かりの確保はかなり重要です。

スマホのライトでも懐中電灯でもよいですが、足元と通路が見えるだけで危険はかなり減ります。私は、夜の地震では明かりがあるかないかで、その後の判断の質が大きく変わると感じます。だから、枕元にライトやスマホを置いておく備えはとても現実的です。

ただし、明かりを取るために無理に危ない場所へ移動しないことが前提です。まず安全な姿勢、その次に明かりです。

■⑧ 夜中だからこそ気をつけたいことは何か

夜中だからこそ気をつけたいのは、家族が別々の部屋にいることを前提に、無理に探し回らないことです。

強い揺れの最中に廊下や階段へ出ると、転倒や落下物の危険が高くなります。家族の声掛けは大切ですが、自分が危険な場所へ飛び出すのは避けた方がよいです。私は、夜の地震では「助けに行く前に、自分が倒れない」が基本だと考えます。

被災地でも、家族を心配するあまり、自分が二次被害を受けるケースは意外とあります。だから、まずは自分の安全、その後に声掛けです。

■⑨ 迷った時の判断基準

迷ったら、次の順番で考えてください。

「今すぐ立ち上がるより、その場で身を守る方が安全か」
「揺れが収まるまで無理に動かない方がいいか」
「揺れた後に、火気・出口・家族・通路を確認できるか」
「外へ飛び出す必要が本当にあるか」

この4つが整理できれば、夜中に地震が来た時の最初の行動としてはかなり現実的です。防災では、「早く動くこと」より「最初に危ない動きをしないこと」の方が大切です。

■⑩ まとめ

夜中に地震が来た時に大切なのは、すぐ立ち上がって動くことではなく、まず頭と体を守り、揺れが収まってから火気、出口、家族、通路を確認し、外へ出る必要があるかを落ち着いて判断することです。気象庁は、家庭では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難し、あわてて外へ飛び出さず、無理に火を消そうとしないよう示しています。東京都防災ガイドブックでも、地震の時は何よりも命を守り、けがをしないことを最優先に行動するよう案内しています。

私なら、夜中の地震で一番大事なのは「何かを急いですること」ではなく「最初の危ない一歩を踏まないこと」だと伝えます。被災地でも、助かったのは早く動いた人より、最初に落ち着いて身を守れた人でした。だからこそ、まずは身を守る、次に家の中を確認する、最後に外へ出るかを判断する。この順番で整えるのがおすすめです。

出典:https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/eew/koudou/koudou.html(気象庁「緊急地震速報を見聞きしたときは」)

コメント

タイトルとURLをコピーしました