大阪府が「ヤマワケエステート」に対し、60日間の業務停止命令を出したと公表しました。
処分理由の一つは「分別管理が適切に行われていなかった」こと。つまり、投資家から預かった資金と会社資金の管理区分に問題があったという内容です。
これは投資ニュースに見えて、実は“生活防災”と直結します。
なぜなら、災害時に人の判断力を奪うのは「資金不安」だからです。
■① 今回の行政処分のポイント
大阪府の公表によると、対象事業者に対し業務停止命令(60日)が出されています。
主な問題点は「分別管理の不備」。
分別管理とは、
・投資家から預かったお金
・会社の運営資金
を明確に分けて管理することです。
これが守られていない場合、資金流用や財務不透明化のリスクが一気に高まります。
■② ソーシャルレンディングの構造的リスク
不動産型ソーシャルレンディングは、
「少額で不動産投資に参加できる」
というメリットがあります。
しかし構造的に以下のリスクがあります。
・運営会社依存度が高い
・情報開示が限定的
・途中解約困難
・元本保証なし
・業界成熟度がまだ十分とは言えない
リターン上限が決まっている割に、信用リスクは大きいのが現実です。
■③ 防災視点で見る「お金のリスク」
災害対応で強く感じたのは、
「お金が不安定な人ほど、冷静な判断ができなくなる」
という事実です。
被災地では、
・現金が引き出せない
・投資資金が拘束される
・収入が途絶える
こうした状況が重なります。
資金が“すぐ使えない形”で拘束されていると、避難判断が遅れます。
■④ 私が現場で見た資金不安の現実
被災地派遣の現場では、
「住宅ローンがある」
「投資資金が戻らない」
「保険がすぐ出ない」
という声が多くありました。
資産額の多寡よりも、
“流動性”が命を守る
と痛感しました。
耐災害力とは、
資産が多いことではなく、
・すぐ動かせる
・すぐ使える
・すぐ判断できる
この状態を維持できる力です。
■⑤ ソーシャルレンディングは防災的にどうか?
防災目線で考えると、
・流動性が低い
・運営会社依存
・透明性にばらつき
・業界トラブルが散見される
この特性は、非常時に弱い構造です。
投資自体を否定するものではありませんが、
“災害に強い設計か?”という視点は持つべきです。
■⑥ 代替として考えられる選択肢
不動産分野であれば、
・J-REIT(市場で売却可能)
・上場ETF
・分散投資型商品
など、流動性の高い選択肢もあります。
もちろん価格変動リスクはありますが、
「売れる」という点は防災上大きな意味を持ちます。
■⑦ 今日できる最小行動
1つだけ実行してください。
・投資資金のうち“すぐ引き出せる割合”を確認する
最低でも生活費3〜6か月分は、
即時流動資金として確保できているか。
これが防災の基礎体力です。
■⑧ まとめ(結論)
災害に強い人は、分散よりも“流動性”を重視しています。
リターンよりも、
「動ける状態を保てるか」を優先する。
お金の設計も防災の一部です。
命・生活・判断力を守るために、
資産の置き場所を一度見直してみてください。
出典:大阪府「株式会社ヤマワケエステートに対する行政処分について」
https://www.pref.osaka.lg.jp/hodo/fumin/o130200/prs_50707.html

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