春は雪解け水や長雨の影響で、普段は穏やかな川でも急に水位が上がります。被災地では「学校は通常通りだったが、通学路が危険だった」というケースが少なくありませんでした。特に子どもの通学路は、大人の目線では見落とされがちな危険が潜んでいます。
■① 春は「川が静かに危険になる季節」
被災地で印象的だったのは、雨がそれほど強くなくても川が増水していた点です。雪解け水は数日かけて流れ込むため、見た目以上に流れが速くなります。子どもはその変化に気づきにくく、普段通り歩いてしまうことがあります。
■② 通学路で特に注意すべき場所
春の河川増水時、実際に危険だった場所は以下です。
・橋のたもと
・川沿いの細い歩道
・用水路と道路が並行する区間
・ガードレールのない土手道
被災地では、橋の下を流れる水の量が増え、風やしぶきで足元を取られた事例がありました。
■③ 子どもは「近道」を選びやすい
被災地の保護者から多く聞いたのが、「いつもは通らない川沿いを歩いていた」という声です。
・水たまりを避ける
・人が少ない道を選ぶ
こうした行動が、結果的に危険なルートにつながっていました。
■④ 春前にやっておきたい通学路チェック
実際に効果があったのは、親子での事前確認です。
・雨の日に一度歩いてみる
・水が集まりやすい場所を確認
・「増水時は通らない道」を決めておく
被災地では、この事前確認をしていた家庭ほど判断が早く、無理な登校を避けられていました。
■⑤ 学校からの「通常登校」に油断しない
学校が通常登校でも、通学路の安全は家庭判断が重要です。被災地では、
「学校は大丈夫でも、道が危険だった」
というケースが現実にありました。危険を感じたら、遅刻や欠席の判断をためらわないことが命を守ります。
■⑥ 子どもに伝えておくべき判断基準
難しい防災知識は不要です。被災地で有効だったのは、シンプルな約束でした。
・川の水がいつもより多い日は近づかない
・音が大きい流れは危険
・少しでも怖いと感じたら戻る
この「感覚での判断」を認めることが重要です。
■⑦ 春は「登校を止める勇気」が備えになる
被災地で強く感じたのは、「行かせない判断」が結果的に子どもを守ったという事実です。春の河川増水は予測が難しい分、早め・慎重な判断が欠かせません。
通学路の安全確認は、春の防災の第一歩です。

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