【防災士が解説】月1キャンプが最強の防災訓練になる理由|“身体が覚えた習慣”が家族を救う

防災月間が近づくと、多くの家庭が備蓄を見直します。

しかし、強くお伝えしたいのは――
災害時に家族を救うのは「リュックの中身」より「身体が覚えた習慣」だということです。

今回は、キャンプを“楽しみながらできる防災訓練”として考えてみます。


■① なぜグッズだけでは足りないのか

高価な防災セットも、
使ったことがなければ本番では機能しません。

・暗闇
・寒さ
・焦り
・家族の不安

この状況で初めて道具を触るのは危険です。

被災地派遣(東日本大震災・熊本地震)で痛感したのは、
慣れている人は静かで、慣れていない人は混乱するという現実でした。


■② 「1分で火を起こせる」意味

停電した冬の夜、
いつもの手順でお湯を沸かせるか。

これは知識ではなく、反復で身につく技術です。

最初は5分かかる火起こしも、
繰り返せば1分以内に。

この“自信”がパニックを抑えます。


■③ キャンプで身につく災害スキル

●調理面

・カセットコンロ1台での調理
・ラップ活用で洗い物削減
・水を使わない後片付け

●生活面

・ヘッドライト操作
・寒さのレイヤリング調整
・雨天時の荷物管理

これらは、在宅避難・避難所生活そのものです。


■④ 「日常化」が最強の防災

私は、ギアを箱にしまわないことを勧めています。

・カセットコンロは月1鍋
・ヘッドライトは夜散歩
・寝袋は車中泊練習

道具は“保管物”ではなく“生活用品”。

これが自律型避難の基礎です。


■⑤ 不便を知ると強くなる

災害時に人を追い詰めるのは、

「日常とのギャップ」

・風呂に入れない
・電気がない
・床が硬い

キャンプで経験していれば、
それは“初体験”ではなくなります。

能登半島地震の避難所でも、
アウトドア経験者は比較的落ち着いていました。


■⑥ 防災キャンプ3ステップ

Step1(月1回)

火を使わない夕食
→ パン+缶詰のみで食事

Step2(年4回)

デイキャンプ
→ 火起こし〜撤収まで通し練習

Step3(年1回)

1泊キャンプ
→ 電源なし・シャワーなし体験

段階的に負荷を上げることがポイントです。


■⑦ 子どもに残る“身体知”

子どもは理屈より体験で覚えます。

・暗闇でも動ける
・寒さに慌てない
・焚き火の扱いを知っている

この経験は、
一生の防災資産になります。


■⑧ 防災は「我慢」では続かない

防災の最大の敵は、

「続かないこと」

キャンプは楽しい。
楽しいから続く。
続くから強くなる。

これは私が現場で見てきた、
“壊れにくい家庭”の共通点でもあります。


■まとめ|最強の備えは「身体が覚えた習慣」

防災セットは必要です。

しかし、それ以上に大切なのは

使い慣れた習慣

結論:
月1回のキャンプは、家族の耐災害力を自然に高める最強の訓練です。

防災のために我慢するのではなく、
楽しんでいたら備えになっている。

それが、長く続く本物の防災です。

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