【防災士が解説】猛暑日は電気代と快適性どちらを優先すべき?命を守るための判断基準

猛暑日になると、「エアコンを使いたいけれど電気代も気になる」と迷う人は多いと思います。結論から言えば、猛暑日はまず快適性というより“安全性”を優先すべきです。特に高齢者、子ども、持病のある方がいる家庭では、無理な節電で暑さを我慢する方が危険になりやすいです。

厚生労働省は、節電を意識するあまり健康を害することのないよう、気温や湿度の高い日には無理に我慢せず、適度にエアコン等を使用するよう呼びかけています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ei44.html

また、環境省の熱中症予防情報でも、熱中症は室内でも夜でも発生し、命に関わる問題であるため、無理な節電をせず、夜もしっかりエアコンを使うことが大切だと示されています。
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/notice/20220722_notice_a1.pdf

つまり、猛暑日の判断基準は「電気代か快適性か」ではなく、まず命を守れる室内環境か、その上で無理のない節電をするかです。この記事では、その順番を分かりやすく整理して解説します。

■① まず結論として、どちらを優先すべきか

結論から言うと、猛暑日は電気代より安全性を優先した方が現実的です。

ここでいう「快適性」は、ぜいたくな涼しさではありません。熱中症にならないための最低限の室温・湿度を保つことです。厚生労働省も、気温や湿度の高い日には、無理な節電をせずエアコンや扇風機を適切に使うよう案内しています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/2r9852000002btgh.pdf

元消防職員として感じるのは、真夏は「少し暑いのを我慢する」が、そのまま体調悪化につながることがあるという点です。だから、猛暑日は「節約のために止める」ではなく、「安全を確保した上で削れる所を削る」の順番で考える方が安全です。

■② なぜ猛暑日は電気代より安全を優先すべきなのか

理由は、熱中症は室内でも起きるからです。

環境省は、熱中症は室内でも夜でも起き、命に関わる問題だと示しています。特に猛暑日や熱中症警戒アラート発表時は、エアコンを適切に使用することが重要とされています。
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/notice/20220722_notice_a1.pdf

つまり、「外に出なければ大丈夫」ではありません。家の中にいても、風がない、湿度が高い、夜でも熱がこもる、といった条件がそろうと危険になります。私なら、猛暑日は「室内だから節電しやすい」とは考えません。

■③ どこまでが“無理な節電”なのか

無理な節電とは、暑いのにエアコンを消す、設定を上げすぎる、夜も我慢するといった行動です。

厚生労働省は、節電を意識しすぎて熱中症予防を忘れないよう注意を呼びかけています。
https://www.mhlw.go.jp/content/10901000/2r9852000002btgh.pdf

また、環境省は「無理な節電をせず、夜もしっかり使用しましょう」と示しています。
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/notice/20220722_notice_a1.pdf

つまり、節電そのものが悪いのではなく、「危険な暑さを我慢してまで削る」のが問題です。

■④ 節電するなら、どこを工夫すべきか

節電するなら、冷やし方をやめるのではなく、効率を上げる工夫を先にした方が現実的です。

資源エネルギー庁は、無理のない範囲での温度調整、フィルター清掃、直射日光を防ぐこと、人のいない部屋のエアコンを消すことなどを節電の工夫として紹介しています。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/setsuden_tips.html

私なら、猛暑日の節電は
使わない部屋を冷やさない
日差しを切る
フィルターを掃除する
の順で考えます。その方が、我慢に頼らず削りやすいです。

■⑤ 夜もエアコンを使うべきなのか

はい。猛暑日や熱帯夜なら、夜も使う前提で考えた方が安全です。

環境省は、熱中症は夜でも起きるため、夜もしっかりエアコンを使用するよう案内しています。
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/notice/20220722_notice_a1.pdf

元消防職員としても、真夏は昼より夜に崩れる人がいます。昼の疲れが残ったまま、寝苦しさで水分不足や体温上昇が続くからです。だから、「寝る時は止める」は猛暑日には危ういことがあります。

■⑥ 特に電気代より安全を優先すべき人はいるのか

います。高齢者、子ども、持病のある人、ペットがいる家庭です。

環境省や厚生労働省の熱中症予防情報では、高齢者や子どもなどは特に注意が必要な対象とされています。
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/notice/20220722_notice_a1.pdf

こうした家庭では、電気代を気にして暑さを我慢するより、先に室温管理を安定させる方が現実的です。

■⑦ 快適性を優先しすぎるのも問題なのか

極端な冷やしすぎは避けた方がよいですが、猛暑日に問題になるのはたいてい冷やしすぎより我慢しすぎです。

資源エネルギー庁は、設定温度を上げると節電効果があるとしつつも、「熱中症に注意し、無理のない範囲で」温度調整を行うよう案内しています。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/setsuden_tips.html

つまり、猛暑日は「寒いほど冷やす」必要はありませんが、「節約のために汗をかきながら我慢する」のも違います。私なら、まず普通に過ごせる状態を作り、そのうえで無理のない調整をします。

■⑧ 迷った時の判断基準

迷ったら、次の順番で考えてください。

「今の室内環境は安全か」
「高齢者や子どもなど弱い人がいないか」
「節電は我慢ではなく工夫でできないか」
「夜まで含めて暑さを切れているか」

この順番で見ると、かなり判断しやすくなります。猛暑日は「電気代か快適性か」ではなく、「安全を守った上で、どこを工夫するか」で考える方が現実的です。

■まとめ

猛暑日は、電気代よりまず安全性を優先した方が現実的です。厚生労働省は、節電を意識するあまり健康を害さないよう、気温や湿度の高い日には無理に我慢せずエアコン等を使うよう案内しています。環境省も、熱中症は室内でも夜でも起きるため、無理な節電をせず夜もしっかりエアコンを使用するよう示しています。資源エネルギー庁は、そのうえで、使わない部屋を冷やさない、フィルター掃除、日差し対策などの工夫を勧めています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ei44.html
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/notice/20220722_notice_a1.pdf
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/setsuden_tips.html

私なら、猛暑日に優先すべきなのは「電気代」か「快適性」かではなく、「まず命を守れる室内環境、その次に無理のない節電」だと伝えます。夏は我慢が事故につながります。だからこそ、まずは安全、次に効率、この順番で考えるのがおすすめです。

出典:https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ei44.html(厚生労働省「熱中症を防ぐために」)

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