【防災士が解説】立春を“備えの切り替え日”にする|暮らしの中で防災を自然に更新する方法

立春は、暦の上で季節の区切りを示す節目です。
防災で一番難しいのは「始めること」ではなく、「続けること」です。だからこそ、こうした区切りの日を“備えの切り替え日”として使うと、無理なく継続できます。

被災地派遣やLOとして現場に入った経験からも、被災後に強かったのは「特別な備えをしていた人」より、「日常の中で備えが更新され続けていた人」でした。備えは一度そろえて終わりではなく、“新しい状態”を保つことが本質です。


■① 立春は「備えの更新」を始めやすい日

防災の備えは、気合を入れて一気にやるほど、反動で続かなくなりがちです。
立春のような節目は、「今日は1つだけ見直す」に向いています。

・期限を確認する
・足りないものを補う
・避難の決めごとを更新する

この“軽さ”が継続のコツです。


■② ローリングストックは「食べ物」だけじゃない

ローリングストックは食品のイメージが強いですが、実際に困るのは日用品です。

・電池
・ライト
・ウェットティッシュ
・マスク
・生理用品
・絆創膏やテーピング

現場では「水と食料はあるのに、衛生が崩れて体調を落とす」ケースを何度も見ました。衛生が落ちると、気力も落ちます。ここが盲点になりがちです。


■③ “寒さ”と“停電”の想定を一度だけやる

災害時に起きやすいのは停電です。停電が起きると、体温維持が難しくなります。

立春のタイミングでやるなら、難しいことは不要です。

・家の中で一番寒い場所を把握する
・毛布、カイロ、湯たんぽ、アルミシートの所在確認
・スマホを温めながら充電できる工夫を決める

被災地派遣の経験では、体が冷えると判断が遅れます。体温は「行動の燃料」です。


■④ 家族で“最初の一言”だけ決めておく

災害時に混乱するのは、行動が決まっていないからです。
家族で決めるのは、長いルールではなく“最初の一言”で十分です。

・揺れたらまず頭を守る
・火は無理に消さない(安全優先)
・落ち着いたら集合場所に向かう

これだけで初動が整います。

LOとして現場調整に入った時も、「家庭内で合意がある人」は動きが速く、無用な衝突が少ない印象でした。


■⑤ やらなくていい防災

・完璧なリスト作りで止まる
・一気にそろえて満足する
・“そのうち”で更新しない

備えは「更新されないと劣化する」ものです。
節目を使って軽く回し続けるほうが強いです。


■⑥ 今日できる最小行動

  1. 玄関にあるライトが点くか確認する
  2. 電池の残量を確認する
  3. ウェットティッシュと絆創膏の期限だけ見る

3分で終わります。立春は、この3分を積み上げる日です。


■⑦ “心の備え”を整える日にもなる

備えは物だけではありません。
災害時に一番効くのは「落ち着いて判断できる余白」です。

立春を“備えの切り替え日”にすると、
「焦り」より「更新」が習慣になります。


■⑧ まとめ|

立春は、備えを大きく変える日ではなく、“備えを新しい状態に戻す日”に向いています。防災は特別なイベントではなく、暮らしの延長に置くほど強くなります。

結論:
立春は、防災を続けるための“更新日”。1つだけ見直せば、それが最強の継続になる。
被災地派遣・LO・元消防職員・防災士としての実感として、備えが効く人は「準備が多い人」ではなく、「準備が新しい人」です。節目を使って、今日も小さく更新しましょう。

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