島根県・鳥取県で震度5強の地震が発生し、広島でも震度4を観測しました。
大きな揺れの直後、ホームセンターでは防災グッズを買い求める人が一気に増えています。
災害は「起きてから準備」では間に合いません。
この記事では、防災士の視点から今すぐ見直すべき防災グッズと、なぜ「まず3日分」が重要なのかを整理します。
■① なぜ「3日分」が防災の基本なのか
災害発生直後は、
・道路寸断
・物流停止
・停電・断水
が同時に起こります。
行政の支援が本格化するまでに最低72時間(3日)かかるのが現実です。
そのため、防災の基本は「まず3日分を自力でしのぐ」こと。
これは地震・豪雨・台風すべてに共通する考え方です。
■② 発災後に需要が急増する防災グッズ
地震直後、特に売れ行きが伸びるのが次のアイテムです。
・防災バッグ(必要最低限がまとまっている)
・LEDランタン、懐中電灯
・ガラス飛散防止テープ
・カセットガス、ガスボンベ
・簡易トイレ
・家具転倒防止ポール
「何を揃えたらいいか分からない」という人ほど、まず防災バッグ1つが有効です。
■③ 防災バッグは“スタート地点”と考える
防災バッグは万能ではありません。
ただし、
・何から揃えればいいか分からない
・時間がない
・不安が大きい
という人にとっては、防災の第一歩として非常に有効です。
その後、
・家族構成
・持病や年齢
・季節
に合わせて中身を足していくのが正解です。
■④ 見落とされがちな「トイレ対策」
実は、災害時に最も深刻な問題の一つがトイレです。
・水洗トイレは断水で使用不可
・我慢による体調悪化
・高齢者・子どもへの負担
簡易トイレは「大人2人で3日分」など、回数表示を必ず確認しましょう。
人数×日数で考えることが重要です。
■⑤ 家具転倒防止は「命を守る防災グッズ」
地震でのケガの多くは、
・家具の転倒
・落下物
が原因です。
家具転倒防止ポールや固定器具は、
✔ 揺れた瞬間の生存率を上げる
✔ 避難経路を確保する
という意味で、非常に重要な防災対策です。
■⑥ 南海トラフ巨大地震を前提に備える
広島県では、南海トラフ巨大地震が発生した場合、
・最大震度6強
・津波高 最大1.8m
・全壊建物 約9万棟
・死者 最大約1万4千人
・災害関連死 約3700人
と想定されています。
これは「起こり得る未来」です。
■⑦ 災害関連死を防ぐのは“日常の備え”
注目すべきは「災害関連死」です。
・寒さ
・トイレ不足
・持病悪化
・ストレス
これらは事前の備えで減らせる被害です。
防災グッズは「命を直接守るもの」だけでなく、
生活を守るための道具でもあります。
■⑧ 家庭内で今すぐできる見直しポイント
・家具が倒れない配置か
・避難経路をふさいでいないか
・安全スペースが確保できているか
・防災グッズの期限は切れていないか
「ふだんできないことは、まさかの時にはできない」
これは防災の鉄則です。
■⑨ まとめ|防災グッズは「今」そろえる
✔ まずは3日分
✔ 防災バッグから始める
✔ トイレ・照明・転倒防止を重視
✔ 南海トラフを前提に考える
災害は待ってくれません。
落ち着いて選べる今このタイミングこそが、防災を始める最適な時期です。
今日できる備えが、明日の安心につながります。

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