校庭や運動場などのグラウンドは、災害時に避難場所や活動拠点として使われることがあります。
しかし、そこで見落とされがちなのが「砂埃(すなぼこり)」の問題です。
普段は気にならない砂埃も、災害時には健康被害や行動障害につながるリスクになります。
■① グラウンドで砂埃が発生しやすい理由
グラウンドは土や砂がむき出しの環境です。
次の条件が重なると、砂埃が一気に舞い上がります。
・乾燥した地面
・強風や突風
・多人数の移動や作業
・車両や重機の出入り
特に災害直後は地面が荒れ、非常に舞いやすい状態になります。
■② 砂埃が避難行動に与える影響
砂埃が舞うと、視界が悪化します。
これは単なる不快感ではなく、危険要因です。
・段差や障害物が見えにくい
・転倒や衝突のリスクが上がる
・誘導の声や合図が伝わりにくい
混乱した避難現場では、小さな視界不良が大事故につながります。
■③ 健康への影響は想像以上に大きい
グラウンドの砂埃は粒子が細かく、呼吸とともに体内に入ります。
・喉や鼻の痛み
・咳、息苦しさ
・喘息やアレルギーの悪化
特に子ども、高齢者、呼吸器疾患のある人には大きな負担になります。
■④ マスク不足時の現実的な問題
災害初期は、マスクが十分に行き渡らないことがあります。
屋外活動が続くと、砂埃を直接吸い込む状況が続きます。
その結果、数日後に体調を崩す人が増えるケースもあります。
■⑤ グラウンドが避難所になる場合の注意点
グラウンドは広く使いやすい反面、砂埃対策が難しい場所です。
・地面に直接座らない
・シートやマットを敷く
・風上側を意識して配置する
完全な対策は難しくても、吸い込む量を減らす工夫が重要です。
■⑥ 部活動・屋外活動時のリスク
災害発生前後でも、グラウンドで活動する場面はあります。
砂埃が多い状況での無理な運動は、体調悪化を招きます。
「いつも通り」が危険になるのが災害時です。
■⑦ 長時間滞在で起こる見えない影響
砂埃の影響はすぐに症状が出るとは限りません。
長時間滞在することで、少しずつ体にダメージが蓄積します。
・喉の違和感
・慢性的な咳
・疲労感の増加
これらは避難生活の質を大きく下げます。
■⑧ 防災としての結論
グラウンドの砂埃は、派手な災害リスクではありません。
しかし、確実に人の行動力と健康を削ります。
防災では、
「見えない危険を減らす」
「体力を削らない環境を作る」
という視点が重要です。
グラウンドの砂埃も、防災として知っておくべき現実の一つです。

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