大規模災害が頻発する中、
消防防災分野におけるドローン活用が本格的に進んでいます。
その背景には、
令和6年能登半島地震の教訓があります。
■① 能登半島地震が突き付けた課題
能登半島地震では、
・道路寸断による孤立集落
・広範囲での被害把握の遅れ
・人が立ち入れない危険区域の存在
といった課題が顕在化しました。
これらは、
人だけの活動では限界があることを示しています。
■② 消防庁が進めるドローン活用方針
消防庁は、
「令和6年能登半島地震の教訓を踏まえた今後の消防防災分野における推進事項」
(令和6年7月12日付 次長通知)
を発出し、
災害対応力強化の柱の一つとして
ドローンの活用推進を明確に打ち出しました。
■③ ドローンが発揮する防災効果
消防防災分野でのドローンは、
・被害状況の迅速な把握
・孤立集落や倒壊建物の確認
・二次災害の危険把握
・人が近づけない場所の調査
などで、
初動対応の質とスピードを大きく高めます。
特に発災直後の
「情報がない時間」を短縮できる点は、
救命率に直結します。
■④ 安全・効果的な運用が前提条件
ドローンは万能ではありません。
・操縦者の技能不足
・安全管理の不徹底
・運用ルールの未整備
があれば、
逆に事故や混乱を招きます。
そのため消防庁は、
・アドバイザー派遣制度
・運用方策への助言
・操縦者育成支援
を通じて、
安全で実戦的な運用体制づくりを支援しています。
■⑤ 「持っている」より「使える」が重要
ドローン防災で重要なのは、
・保有しているか
ではなく、
・実際に使えるか
です。
・平時からの訓練
・災害想定での運用検証
・消防・自治体・関係機関との連携
これらがあって初めて、
災害時に力を発揮します。
■⑥ ドローンは“人を守るための道具”
ドローンは、
人の代わりではありません。
人を危険に近づけないための道具
です。
現場で活動する消防職員や
被災者の命を守るために、
ドローンは
これからの消防防災に欠かせない存在になっています。
災害対応は進化しています。
その進化を、
現場で「使える力」に変えていくことが、
これからの防災の鍵です。

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