三連はしごは、初めて扱う人ほど「想像より重たい」と感じやすい資機材です。
ただし、重さそのものは変えられなくても、持ち方・運搬の段取り・声かけの質で体感負荷は大きく変わります。
入校前にポイントだけ押さえておけば、訓練の入りがスムーズになり、不安も軽くなります。
■① 重たいと感じる理由は「重量」より「長さ」
三連はしごは長い資機材です。
長い物は重心が体から離れやすく、少し傾くだけで腕や腰への負担が跳ね上がります。
結果として、同じ重量でも「振られる」「引っ張られる」感覚が強くなり、体感が重くなります。
■② まずは「重心」をつかむだけで楽になる
重たい資機材ほど、持つ位置が重要です。
持ち位置が数十センチずれるだけで、負担が一気に変わります。
持ち上げる前に一度軽く浮かせて、重心の位置を確認し、重心に近い場所を選ぶだけで安定します。
■③ 腕で抱えず「体の近く」で預ける
腕だけで抱えると、前腕と肩が先に限界になります。
コツは、脇を締めて、資機材を体の近くで保持すること。
肘を伸ばし切らず、背中と体幹で支える意識にするとブレが減り、持続時間が伸びます。
■④ 二人以上で運ぶなら「短い声かけ」が安全を作る
長い資機材は、曲がり角や段差で後方が見えにくくなります。
「段差」「右」「左」「止まる」を短く言うだけで、衝突や指の挟み込みが防げます。
声が出ないと手がズレて負担が偏り、事故のリスクが上がります。
■⑤ 「置き場所」を先に決めると重たい時間が減る
運んでから迷うと、重たい時間が伸びて疲労が増えます。
持つ前に、置く位置・向き・開く方向を決めておけば、運搬と設置が短縮されます。
段取りが良いほど、体力より先に安全が守られます。
■⑥ 我慢して持ち続けない。持ち替えが一番速い
無理に持ち続けると、指先や前腕が先に限界になり、落下や挟み込みのリスクが上がります。
短い距離でも、一度置いて持ち替えるほうが結果的に速く、安全です。
安全は根性ではなく、手順で作れます。
■⑦ 入校前の準備は「握力・前腕・体幹」で十分
特別な筋トレより、握力・前腕・体幹を最低限作るのが現実的です。
タオル絞り、ハンドグリップ、プランクを短時間でも継続すると差が出ます。
体幹が残ればフォームが崩れにくく、怪我も減ります。
■⑧ 不安を軽くする考え方は「重さ=危険」ではない
三連はしごが重たいのは事実です。
でも、重たい資機材ほど「持ち方」と「段取り」が決まっていて、そこに従えば安全に扱えます。
入校前にポイントを知っているだけで、最初の戸惑いが減り、余裕が生まれます。
■まとめ|三連はしごは「体力」より「手順」で軽くなる
三連はしごは重たい資機材ですが、重心の取り方、体の近くで支える持ち方、短い声かけ、置き場所の事前決定で体感負荷は大きく下げられます。
入校前にこの基本を押さえておけば、訓練の入りが良くなり、不安が軽くなります。
結論:
三連はしごは重い。だが「持ち方」と「段取り」で体感は変えられる。
元消防職員として現場で感じたのは、重い資機材ほど根性より手順が命を守るということです。手順が揃うと動きが安定し、結果として安全もスピードも上がります。


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