停電時は暗さと不安で、とにかく早く生活を戻したくなります。
でも現場感覚で言うと、停電時は「便利な行動」ほど火事につながることがあります。
結論から言うと、停電時に火事になりやすいNG行動は「ろうそくを無造作に使う」「復電前に家電をそのままにする」「浸水した機器を乾かさず使う」ことです。
特に怖いのは、停電中より復電した瞬間の通電火災です。
消防庁は、自然災害後の再通電時に、損傷した配線や転倒した電気機器、浸水した電化製品などが原因で火災が起こるおそれがあると案内しています。 (fdma.go.jp)
■① 危ないのは「停電中だけ注意すればいい」と考えることです
ここが一番の落とし穴です。
停電そのものより危ないのは、電気が戻った瞬間です。
消防庁は、地震や風水害の後に
- 損傷した配線に再通電して発熱・発火する
- 転倒したヒーターに可燃物が接触したまま再通電する
- 浸水や雨漏りで傷んだ電化製品が再通電で出火する
といった形で火災が起きるおそれを示しています。
つまり、停電時は「暗い間」より復旧時の備えがかなり重要です。 (fdma.go.jp)
■② NG行動① ろうそくを手軽な明かりとして多用することです
停電時にやりがちなのが、ろうそくです。
でもこれは本当に慎重に見た方がいいです。
NITEは、停電時に役立つ製品による事故として、ろうそくやライターなど火気の取扱いによる火災に注意を呼びかけています。
現場感覚でも、停電中は周囲が見えにくく、
- 近くの紙類
- カーテン
- 布団
- 子どもやペットの接触
などで一気に危険になります。 (nite.go.jp)
■③ NG行動② 復電前にブレーカーも家電もそのままにすることです
これはかなり多いです。
停電したら、そのまま電気が戻るのを待つ。
でもこの待ち方は危ないことがあります。
NITEは、停電復旧前に分電盤のブレーカーを切り、機器のスイッチを切り、プラグをコンセントから抜くことを案内しています。
理由は、復電時に異常のある機器へ通電し、ショートや発火につながるおそれがあるからです。 (nite.go.jp)
つまり、停電時にやるべきなのは「待つ」だけではなく、復電に備えて切り離すことです。
■④ NG行動③ 浸水した家電を乾いたように見えるだけで使うことです
風水害の後に本当に危ないのがこれです。
見た目が乾いていても、内部に
- 水
- 泥
- 塩分
- 異物
が残っていることがあります。
NITEは、浸水した機器は使用再開時に不完全燃焼や火災を引き起こすおそれがあると注意喚起しています。
つまり、見た目で「もう大丈夫」と判断するのは危険です。 (nite.go.jp)
■⑤ NG行動④ 発電機を屋内や半屋内で使うことです
これは火災というより命に直結する危険です。
停電時に発電機を使いたくなる気持ちは分かりますが、NITEは携帯発電機による一酸化炭素中毒事故に注意を呼びかけています。 (nite.go.jp)
元消防職員として言うと、停電時は「寒い・暗い・不便」で判断が雑になります。
その結果、屋内、車庫、玄関先のような半端な場所で使ってしまい、事故につながります。
発電機は屋内ではなく、十分に換気された屋外前提で考えた方がいいです。
■⑥ 判断基準は「電気が戻った瞬間に燃える要素が残っていないか」です
停電時の火災予防は、この一言でかなり整理できます。
復電した瞬間に、燃える条件が残っていないか。
ここを見てください。
- ブレーカーはそのままか
- 家電はつながったままか
- 倒れた暖房器具はないか
- 浸水機器を放置していないか
- ろうそくの近くに可燃物がないか
このどれかが残っているなら、まだ危険です。
■⑦ 被災地対応でも多かったのは「停電そのものより復旧後の出火」です
被災地派遣やLOの経験でも、停電そのものより
復旧して安心した後の出火
は本当に厄介でした。
- 家に誰もいない
- 避難所へ出ている
- 異常に気づくのが遅れる
- 初期消火ができない
消防庁も、自然災害後の再通電火災は、住民が避難していて初期消火が行えないおそれがあるとしています。
つまり、停電時の火事は「暗い時」だけでなく、戻った時が危ないです。 (fdma.go.jp)
■⑧ 今日やるなら「停電時の3ルール」を決めるのが正解です
今日すぐやるなら、ここだけで十分です。
- ろうそくを多用しない
- 復電前にブレーカーと家電を確認する
- 浸水した機器は自分で再使用しない
これだけでも、停電時の火災リスクはかなり下がります。
大事なのは、停電をしのぐことより復電で燃えない状態を作ることです。
■まとめ
停電時に火事になるNG行動は、ろうそくの多用、復電前の家電放置、浸水機器の再使用です。
特に怖いのは、停電中ではなく復電時の通電火災で、消防庁も損傷した配線・転倒した電気機器・浸水した家電などによる出火に注意を呼びかけています。 (fdma.go.jp)
停電時の判断基準は、「暗い間をどう過ごすか」ではなく「電気が戻った瞬間に燃えないか」です。
停電時は、便利さより復電後の安全を優先して準備すると助かります。

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