【元消防職員が解説】消防団員の教育訓練の在り方|防災×現場実感

消防団活動の質は、
教育訓練の設計でほぼ決まると言っても過言ではありません。

現場を見てきた立場から言うと、
「やっている訓練」と「身についている訓練」には、
はっきり差があります。


■① なぜ従来型の訓練が続かないのか

よくある課題は、

・目的が分からない
・実災害と結びつかない
・長時間で負担が大きい

被災地で感じたのは、
形式的な訓練ほど現場で役に立たないという現実です。


■② 教育訓練の本来の目的を整理する

消防団訓練の目的は、

・安全に活動できること
・最低限の判断ができること
・自分の役割を理解していること

すべてを完璧にこなす必要はありません。
「できることを、確実に」が重要です。


■③ 実例:短時間・反復型訓練の効果

実際に効果が高かったのは、

・30〜60分の短時間訓練
・同じ内容を繰り返す
・役割別に分ける

被災地では、
一度しかやっていない訓練は思い出せない場面が多くありました。


■④ 現場経験から見た「必要な訓練内容」

最低限、必要だと感じたのは、

・安全確認と撤退判断
・無線・連絡の基本
・避難誘導時の声かけ
・資機材の取り扱い基礎

高度な技術より、
基本動作の徹底が命を守ります。


■⑤ 若手・新入団員への配慮

続かない原因の多くは、

・いきなり高いレベルを求める
・失敗を叱責する
・見て覚えさせる

被災地でも、
「分からないまま動いた」ことが事故につながっていました。


■⑥ 教育訓練を支える幹部の役割

幹部に求められるのは、

・教える姿勢
・安全を最優先する判断
・できないことを責めない空気

現場では、
幹部の一言で団員の動きが大きく変わります。


■⑦ 消防団教育は“完璧”を目指さない

消防団は常備消防ではありません。

だからこそ、

・できる範囲を明確にする
・無理をしない
・撤退を許容する

この考え方が、
被災地では団員の命を守りました。


■⑧ まとめ:教育訓練は「続く形」が正解

消防団の教育訓練は、

・短く
・分かりやすく
・現場に近く

この3点がそろったとき、
団員は自然と育ちます。

現場経験を踏まえた訓練設計こそが、
持続可能な消防団運営につながります。

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