【元消防職員が解説】消防学校 腰痛は多い?結論:体幹・フォーム・回復で予防できる

消防学校では、腰痛に悩む人が少なくありません。理由はシンプルで、慣れない動き・反復動作・荷重(資機材や防火衣)・緊張で、腰に負担が集中しやすいからです。
ただし、腰痛は「根性で耐える」ものではなく、予防できる部分が大きいです。入校前から対策をしておくと、訓練の伸びも、気持ちの余裕も変わります。


■① 腰痛が多い理由は「負荷×反復×焦り」が重なるから

消防学校では、ラン・筋トレだけでなく、持ち上げ・引く・担ぐ・ひねる動作が増えます。
さらに、号令に合わせて急いで動くため、フォームが崩れやすい。
この「負荷」「反復」「焦り」が重なると、腰を痛めやすくなります。


■② 最優先は「体幹の固定力」を作ること

腰痛予防は、腹筋を割ることではなく「腰がブレない土台」を作ることです。
おすすめは、短時間で毎日できる体幹の固定系です。

・プランク(反らない・丸めない)
・サイドプランク(骨盤が落ちない)
・デッドバグ(腰を床に押し付けたまま手足を動かす)

この3つは、腰を守る“コルセット”を作る感覚で効きます。


■③ 腰を守るフォームは「股関節で曲げる」が基本

腰が痛くなる人の多くは、腰で曲げて腰で支えています。
持ち上げ動作は、股関節と膝を使って“お尻で支える”のが基本です。

・背中を丸めて拾わない
・物を体から離して持たない
・ひねりながら持ち上げない

訓練の動きは速くなりますが、基本フォームだけは崩さない方が結果的に強くなります。


■④ 柔軟性は「腰」よりも周辺(股関節・腿裏)を伸ばす

腰そのものを無理に伸ばすより、腰に負担を押し付けている部位を整える方が効率的です。

重点はここです。
・ハムストリング(腿裏)
・腸腰筋(股関節の前)
・臀筋(お尻)
・胸椎(背中の上の回旋)

股関節が硬いと、腰が代わりに動いて壊れやすくなります。


■⑤ 入校後に差が出るのは「回復の質」

腰痛予防は、鍛えることだけでなく回復がセットです。
特に、寝不足はフォームを崩し、筋緊張を増やし、腰痛を呼びます。

・睡眠を最優先
・入浴後にストレッチ(3〜5分でOK)
・翌日に疲労を残さない食事と水分

回復が回る人ほど、訓練で伸びます。


■⑥ 痛めやすい場面を知って先に潰す

腰を痛めやすいのは、次の場面です。

・朝イチの急なダッシュや筋トレ
・資機材の持ち運びで勢いよく持ち上げた瞬間
・ホース展張で前傾が続く時間
・防火衣や空気呼吸器で重さが乗った状態の反復動作

最初の数分を丁寧に動く、荷重がかかる時ほど呼吸を止めない、これだけでも事故は減ります。


■⑦ 腰痛のサインを「早めに認める」のが強い

腰痛は、我慢すると長引きます。
危ないサインはこうです。

・動き出しで痛い
・前屈で痛みが増える
・片側だけ張る/痛む
・足にしびれが出る
・咳やくしゃみで響く

元消防職員として言えるのは、早めに対処した人ほど復帰が早く、結局トータルで強くなるということです。


■⑧ 予防の結論は「毎日5分の積み上げ」

腰痛予防は、特別な道具より習慣が勝ちます。

・体幹固定(プランク系)
・股関節と腿裏のストレッチ
・持ち上げは股関節で
・睡眠と回復を守る

この4点を毎日5分でも積むと、入校後の腰の安定感が変わります。


■まとめ|腰痛は「根性」ではなく「設計」で防げる

消防学校で腰痛が多いのは事実ですが、予防できる部分が大きいのも事実です。
体幹の固定力、股関節を使うフォーム、周辺の柔軟性、回復の質。
このセットで腰は守れます。

結論:
消防学校の腰痛は、体幹・フォーム・回復を整えれば予防できる。
元消防職員として現場でも見てきましたが、腰を守れた人ほど訓練を継続でき、結果的に伸びます。焦って追い込むより、壊れない体を先に作る方が“勝ち”です。

出典:厚生労働省「腰痛予防対策(職場における腰痛予防)」

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