秋の地震避難所で後回しにされやすいのが睡眠確保です。
食料や毛布がそろっていても、実際の避難所では「眠れないこと」で一気に体力と判断力が落ちやすくなります。厚生労働省も、避難所生活で健康に過ごすために十分な睡眠・休息が重要としています。
厚生労働省|避難所生活で健康に過ごすため、以下の点にご注意ください
結論から言うと、秋の地震避難所は「そのうち眠れる」と考えると危険で、最初から眠れる形を作る方が助かるです。
理由は、秋は朝晩の冷え、床の硬さ、物音、明るさが重なりやすく、睡眠不足がそのまま体調不良につながるからです。東京都防災ホームページでも、避難所生活は不慣れなことが多く、睡眠不足で体調を崩してしまうおそれがあるとしています。
東京都防災ホームページ|大震災シミュレーション 避難生活
■① 危ないのは「疲れていれば勝手に眠れる」と考えることです
避難所では疲れているのに眠れないことが普通にあります。
- 床が硬い
- 体が冷える
- 人の話し声が気になる
- 明るさが合わない
- 周囲への気遣いで休めない
つまり、避難所の睡眠は自然に取れるものではなく、作るものと考えた方が助かります。
■② 助かる判断基準は「2〜3時間続けて眠れるか」です
睡眠確保で一番使いやすい判断基準はこれです。
2〜3時間でも続けて眠れるか。
ここで不安があるなら、まだ弱いです。
- 何度も目が覚める
- 寒くて眠れない
- 体が痛くて寝返りばかり打つ
- 明るさや音で眠りが浅い
- 朝起きても回復感がない
秋の避難所では、長時間ぐっすりを最初から求めるより、途切れずに休めるかで見た方が実用的です。
■③ 一番差が出るのは「床」と「明かり」と「音」です
元消防職員として言うと、睡眠確保で差が出やすいのはこの3つです。
- 床の硬さ・冷たさ
- 明かり
- 音
東京都も、避難所では「明るいと眠れない人、暗いと眠れない人もいるので、日替わりで消灯することもひとつの方法」としています。
つまり睡眠は、毛布だけでなく環境調整まで含めて考える方が助かります。
東京都防災ホームページ|大震災シミュレーション 避難生活
■④ 危ないのは「寒さ対策だけ」で終わることです
秋の睡眠確保では寒さ対策は大事です。
ただ、それだけでは足りません。
- 寝具があっても床が痛い
- 毛布があっても明るくて眠れない
- 上着があっても周囲の音で起きる
この状態では、体は休まりません。
睡眠確保は、防寒より休める環境を整えることの方が大事な場面があります。
■⑤ 被災地対応でも多かったのは「寝られずに弱る人」です
被災地派遣やLOの経験でも、避難所で一気に弱る人は、食料不足より先に睡眠不足が目立ちました。
- 体が痛い
- 眠りが浅い
- 朝からだるい
- 判断力が落ちる
- イライラしやすい
つまり睡眠確保は、夜の問題ではなく翌日の行動を守る備えです。
■⑥ 助かるのは「少しでも眠りやすくする小物」です
避難所で実用的なのは、大きな寝具だけではありません。
- アイマスク
- 耳栓
- 首元を守るタオル
- 予備の靴下
- 小さなブランケット
こうした小物が、秋の睡眠確保ではかなり効くことがあります。
大きな備えより、眠りを邪魔する要素を1つ減らす方が助かる場面は多いです。
■⑦ 危ないのは「我慢すればいい」と考えることです
避難所では、
- 周りも大変だから
- 自分だけ言いづらい
- 少し我慢すればいい
と考えがちです。
でも睡眠不足は、数日で体調を崩す原因になります。厚生労働省が「十分な睡眠・休息」を独立して挙げているのも、その重要性が大きいからです。
厚生労働省|避難所生活で健康に過ごすため、以下の点にご注意ください
■⑧ 今日やるなら「眠るための3点」を先に決めるのが正解です
今日すぐやるなら、ここだけで十分です。
- 床の冷えを切る物
- 目元か耳のどちらかを守る物
- 首元や足元を温める物
大事なのは、完璧な就寝環境より眠りを邪魔するものを減らすことです。
■まとめ
秋の地震避難所では、睡眠確保が遅いと危険です。
厚生労働省は避難所生活で十分な睡眠・休息が重要とし、東京都も避難所生活では睡眠不足で体調を崩してしまうおそれがあるとしています。 oai_citation:1‡厚生労働省
判断基準は、「横になれるか」ではなく「2〜3時間でも続けて眠れるか」です。
秋の避難所では、毛布を増やすだけでなく、床・明かり・音を少しでも整える方が助かります。

コメント