【元消防職員が解説】防火管理者は最初にこれをやれ|放置が危険な判断基準

防火管理者になった時、一番危ないのは、講習を受けて選任されたら終わりと思うことです。
防火管理者は肩書きではなく、建物で火災が起きた時に人を逃がせる状態を平時から作る役割です。

結論から言うと、最初にやるべきことは3つです。
消防計画を実態に合わせること。 避難・通報・初期消火の役割を決めること。 訓練と点検を回し始めること。

消防庁は、防火管理者の業務として、消防計画の作成、消火・通報・避難訓練の実施、消防用設備等の点検・整備、火気の使用や取扱いの監督などを挙げています。 (fdma.go.jp)

■① 一番最初にやるべきは「消防計画を置く」ではなく「使える形に直す」こと

消防計画は、ひな形を置けば終わりではありません。
その建物の人数、営業時間、夜間体制、避難経路、火気使用の実態に合っていないと、火災時に動けません。

私なら、まずここを見直します。

・誰が119番するか
・誰が初期消火するか
・誰が避難誘導するか
・夜や少人数の時はどうするか
・高齢者や要配慮者がいる時はどうするか

防火管理者の最初の仕事は、紙を作ることではなく、その建物で本当に動ける形にすることです。

■② 次にやるべきは「役割分担の見える化」

火災時に弱い建物は、設備不足より誰が何をするか曖昧な建物です。
消防庁や東京消防庁の消防計画実践資料でも、消防計画には自衛消防の組織、通報、避難誘導、設備点検、火気監督などを具体的に定める考え方が示されています。 (tfd.metro.tokyo.lg.jp)

だから最初にやるべきことは、
役割を人に落とすことです。

・担当者を決める
・代行者も決める
・連絡方法を決める
・共有しておく

ここが曖昧だと、火災時に全員が止まります。

■③ 放置が危険なのは「訓練しない」「点検しない」「通路を見ない」

防火管理者の最初の実務で外してはいけないのは、この3つです。

・訓練をやらない
・設備点検を放置する
・避難通路や非常口を日常で見ない

東京消防庁の実践ガイドでも、消防計画には自主検査・点検、消防用設備等の点検整備、収容人員の適正管理、火気使用の監督、防火防災教育などを定めるとされています。 (tfd.metro.tokyo.lg.jp)

元消防職員として言えば、
防火管理者は火災時に頑張る人ではなく、火災前に崩れる要素を潰す人です。

■④ 結論|最初にやるべきことは「計画・役割・訓練」の3つ

防火管理者は何をすればいいのか。
私の答えはこうです。

① 消防計画を実態に合わせる ② 通報・消火・避難の役割を決める ③ 訓練と点検を回し始める

この3つを最初にやれば、大きく外しにくいです。
逆に、選任されたまま何もしないのが一番危険です。

■まとめ

防火管理者の最初の仕事は、消防計画を作ることそのものではなく、その建物で実際に使える形に直すことです。
そのうえで、通報・初期消火・避難誘導の役割分担を決め、訓練と点検を回し始めることが重要です。
大切なのは、資格を持つことではなく、火災時に人が動ける状態を平時から作ることです。

私なら、防火管理者は“選任された人”ではなく“火災時に止まらない建物を作る人”で見ます。現場では、火事そのものより準備不足が人を危険にします。だから最初にやるべきことは、計画を置くことではなく、動ける形に変えることです。

出典:総務省消防庁「予防課|消防庁の組織および所掌業務」

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