マンションのベランダに設置されている「避難はしご」。
いざ火災になったとき、
「フタが開かない…!?」
そんな事態が実際に起こり得ます。
原因は――
チャイルドロックの存在を知らないこと。
現場でも「知らなかった」という声は非常に多い、盲点の防災知識です。
■① ベランダの避難はしごとは何か
多くの集合住宅には、
・ハッチ式(床開口タイプ)
・折りたたみ式はしご内蔵
の避難設備が設置されています。
火災時、階段が使えない場合の「最後の脱出経路」です。
■② フタが開かない理由
ハッチ式のフタには、
チャイルドロック機構
がついている場合があります。
これは、
・子どもの誤操作防止
・転落事故防止
のための安全機構です。
ロックを解除しないと、
フタは持ち上がりません。
■③ チャイルドロックの解除方法(一般例)
多くのタイプでは、
- フタを少し浮かせる
- 角付近のロック金具を押し込む
- ロック解除後に開く
という構造です。
※メーカーにより異なるため、必ず自宅設備の確認を。
■④ はしごを降ろすレバーの存在
フタを開けると、
「非常時以外は押さないでください」
と書かれたレバーがあります。
このレバーを操作すると、
折りたたみはしごが下階へ降下します。
重大事故の危険があるため、
平時に操作するのは厳禁です。
■⑤ 降下時のポイント
実際の降下は想像以上に怖いです。
基本は:
・背中を壁に預けて安定
・最上段をしっかり握る
・急がない
・片足ずつ確実に
高所恐怖症の方は特に、
心理的ハードルが高い設備です。
■⑥ 現場で多かった誤解
元消防職員として多かった誤解は、
「避難はしごは簡単に使える」
という思い込みです。
実際は、
・開け方を知らない
・降りられる自信がない
・物が上に置かれている
といった理由で、
使えないケースもあります。
■⑦ 行政が言いにくい本音
正直に言えば、
「設置=安全」ではありません。
使い方を知らなければ、
ただの設備です。
自律型避難とは、
自分の住まいの避難経路を把握していること。
これに尽きます。
■⑧ 今日できる確認ポイント
・自宅ベランダのハッチ位置確認
・上に物を置いていないか
・チャイルドロックの有無確認
・家族と共有
火災は夜間発生が多い。
停電・煙の中で初めて触るのは危険です。
■まとめ|知っているかどうかが分かれ道
結論:
避難はしごは「知識」がなければ使えない。
元消防職員として断言します。
火災現場では、
「知らなかった」が命取りになります。
設備に頼るのではなく、
理解しておく。
それが壊れない防災です。
出典:grape「非常時用のベランダ避難はしご→防災のプロが教える予想外の事実」(2026年1月29日)

コメント