【元消防職員が解説】防災×リチウムイオン電池火災|冬場にPCを使ってはいけない場所とは

■はじめに

「パソコンが爆発した」

愛知県の学習塾で発生した火災。
ファンヒーター付近に置かれていた機器から出火し、建物は全焼しました。

原因の一つとして指摘されているのが
リチウムイオン電池の熱暴走リスクです。

冬場こそ注意が必要です。


■① よくある誤解

「パソコンは安全な家電」

これは誤解です。

ノートPC・スマホ・モバイルバッテリーの多くに
リチウムイオン電池が使われています。

電池は「小型の可燃物」です。


■② なぜ発火するのか

リチウムイオン電池の内部には電解液が入っています。

・約80℃以上で分解開始
・ガス発生
・内部膨張
・短絡(ショート)
・急激な発熱
・発火

これを熱暴走と呼びます。


■③ 冬場に危険が増す理由

冬は

・ファンヒーターの近くで使用
・こたつの上で長時間使用
・ストーブ横で充電
・布団の上で使用

という状況が増えます。

熱源+電池=火災リスク増大

さらに氷点下環境で無理に充電すると
内部抵抗が上がり、異常反応が起きる可能性もあります。


■④ 現場で多い事故パターン

元消防職員として多かったのは:

・ヒーター横に置いたPCが過熱
・布団内で充電し発煙
・モバイルバッテリーが発火
・充電器ショートから延焼

「少しぐらい大丈夫」が火種になります。


■⑤ 絶対に避けるべき場所

✔ ヒーターの正面
✔ ストーブの真横
✔ こたつ布団の上
✔ 車内ダッシュボード(直射日光)
✔ 布団の中

これらはNGです。


■⑥ やらなくていい防災

・暖を取るためにヒーター至近で作業
・布で覆って保温しながら充電
・古いバッテリーを使い続ける

安全より快適を優先しないこと。


■⑦ 今日できる最小行動

✔ PC・充電器は熱源から1m以上離す
✔ 使用中は放置しない
✔ 膨張した電池は即使用停止
✔ 不要なモバイルバッテリーは適切廃棄

これだけで火災リスクは大幅に減ります。


■まとめ

この世に「安全」は存在しません。

あるのは危険だけ。

私たちの知恵と行動で
事故確率を下げているだけです。

冬場のPC使用、
“暖かい場所”ではなく
“安全な場所”を選びましょう。


出典:消費者庁「リチウムイオン電池使用製品の事故情報」

コメント

タイトルとURLをコピーしました