冬の火災では、子どもへの対応が一瞬遅れるだけで被害が拡大します。大人と同じ判断が通用しないのが、冬の火災の現実です。
■① 子どもは異変を「危険」と認識しにくい
煙や焦げ臭さを「変なにおい」「寒いだけ」と受け取り、行動に移れないことがあります。冬は閉め切り環境のため、発見が遅れがちです。
■② 冬は布団・服で動きが制限される
厚着や布団の中では、立ち上がるまでに時間がかかります。小さな体ほど、この数秒が致命的になります。
■③ 現場で見た「声掛けが届かなかった例」
元消防職員として見てきたのは、親の呼びかけが煙や騒音で届かず、子どもがその場に留まってしまったケースです。迎えに行く判断も遅れやすくなります。
■④ パニックで逆方向に動くことがある
子どもは恐怖で泣き出したり、暗い場所で立ちすくんだりします。大人のように「出口」を判断できません。
■⑤ よくある誤解
「一緒にいれば大丈夫」という考えは誤解です。冬は視界と動線が奪われ、一瞬の分断が起きやすくなります。
■⑥ 命を守る現実的な行動
迷わず抱き上げる、手を引く、体で包む。言葉より身体で連れて行く判断が重要です。
■⑦ やらなくていい防災
説得しようとする、指示を出し続ける行動はやらなくていい防災です。動かすことを最優先してください。
■⑧ 今日できる最小行動
今日できる行動は一つだけです。子どもの寝室から出口まで、抱き上げて通れるか確認してください。
■まとめ|冬は「子ども基準」で判断する
冬の火災では、子どもを守る判断が最優先になります。大人基準を捨てることが、命を守ります。
結論:
冬の防災では、「子どもを先に、確実に動かす」判断が命を守ります。
元消防職員として現場を見てきた経験から言えるのは、迷わず子どもを抱えて動けた家庭ほど、無事に避難できていたということです。冬の防災は、守る順番を決めることから始まります。

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