消防団は「地域を守る組織」であると同時に、
若者の成長の場でもあります。
その努力を“形”として評価する制度が
「学生消防団活動認証制度」です。
防災とキャリアをつなぐ、
重要な仕組みを解説します。
■① 学生消防団活動認証制度とは
学生消防団活動認証制度は、
消防団活動に一定期間取り組んだ学生を
自治体が公式に評価し、
就職活動などに活かせる「認証状」を交付する制度です。
単なるボランティア証明ではなく、
自治体が公的に認める評価制度です。
■② 認証対象となる条件
認証対象となる主な条件は次のとおりです。
・1年以上の消防団活動実績があること
・在学中、または卒業後3年以内であること
・学生団員本人が団長へ申請すること
その後、
・団内での審査
・市町村長による認証
を経て、正式に交付されます。
■③ 認証の流れ
- 学生団員が団長へ申請
- 活動実績の確認・審査
- 市町村長が認証
- 就職支援用の「認証状」を交付
自治体が直接関与するため、
社会的信用性が高いのが特徴です。
■④ なぜこの制度が重要なのか
近年、消防団は団員減少と高齢化が課題です。
若者の入団促進が求められる中、
この制度は大きな意味を持ちます。
学生にとっては、
・地域貢献の実績
・リーダーシップ経験
・防災知識の習得
が「見える化」されます。
企業側にとっても、
責任感・協調性・継続力を示す客観的資料になります。
■⑤ 現場から見た学生団員の価値
元消防職員として言えるのは、
学生団員は非常に戦力になるということです。
体力があり、吸収力が高く、
地域行事や広報活動にも積極的です。
訓練を重ねることで、
災害時の初動対応にも十分対応できます。
そして何より、
「地域を守る」という経験は
若者の人生観を大きく変えます。
■⑥ 防災とキャリアをつなぐ仕組み
この制度は、
・防災力の向上
・若者の社会参加促進
・就職支援
を同時に実現する仕組みです。
自治体、消防団、学生、企業。
すべてにメリットがあります。
防災は「将来への投資」です。
学生消防団活動認証制度は、
その価値を社会全体で共有する制度と言えるでしょう。
■出典
総務省消防庁「学生消防団活動認証制度の概要」

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