災害時に本当に消耗するのは、体よりも「心」です。
被災地派遣の現場で何度も感じたのは、動けなくなる原因の多くが恐怖や不安、思考停止だったという事実でした。
ここに「江戸走り」の考え方を重ねると、心の避難が驚くほど整理されます。
■① 心の避難とは「不安から距離を取ること」
心の避難とは、感情を消すことではありません。
不安や恐怖をゼロにするのではなく、「支配されない状態」をつくることです。
江戸走りが力を抜いて長く走る技術であるように、心も力を抜くことで持続します。
■② 江戸走りの本質は「止まらない思考」
江戸走りは上下動を抑え、リズムを一定に保ちます。
これは心にもそのまま当てはまります。
・考えすぎない
・先を想像しすぎない
・今できる一歩に集中する
この思考が、パニックを防ぎます。
■③ 被災地で多かった「心が先に折れる瞬間」
被災地派遣で多く見たのは、
体力が残っているのに動けなくなる人でした。
・情報が多すぎる
・判断を先延ばしにする
・「正解」を探し続ける
これらはすべて、心が止まっている状態です。
■④ 江戸走り的「心のリズム」を作る
心の避難で重要なのは、リズムです。
・起きる
・飲む
・食べる
・動く
この単純な繰り返しが、思考を前に進めます。
江戸走りと同じで、速さは不要です。
■⑤ 自律型避難と心の江戸走り
自律型避難では、「誰かの指示待ち」が最大のストレスになります。
江戸走り的思考は、自分で判断し続けるための型です。
・迷ったら止まらない
・完璧を求めない
・70点で動く
これが心を守ります。
■⑥ 現場で効果があった心の整え方
被災地で実際に有効だったのは、
・役割を決める
・やることを紙に書く
・時間で区切る
これは心にとっての「フォーム矯正」です。
■⑦ 心の避難は家族全員で共有する
心の避難は一人では成立しません。
・子どもには「次にやること」を伝える
・高齢者には「今は大丈夫」と繰り返す
・大人は不安を外に出しすぎない
家族全員が同じリズムで動くことが大切です。
■⑧ 今日からできる心の江戸走り
・災害時は「次の一動作」だけ考える
・ニュースを見る時間を決める
・体を少し動かす
これだけで、心は前に進み続けます。
■まとめ|心の避難も「江戸走り」でいい
結論:
心は、止まらなければ折れにくい。
元消防職員として現場を見てきて確信しています。
心の避難に必要なのは、強さではありません。
力を抜き、一定のリズムで前に進むこと。
江戸走りの思想は、体だけでなく心も救います。

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