【元消防職員が解説】防災×江戸走り|長距離でも疲れにくい「江戸走り」で72時間避難を乗り切る方法

大規模災害では、避難は一度で終わりません。余震や二次災害、避難所の移動など、数日間にわたって歩き続けるケースも少なくありません。そこで注目したいのが、江戸時代の飛脚が使っていた「江戸走り」です。現代の防災にどう活かせるのか、長距離避難の視点で解説します。


■① 江戸走りとは何か

江戸走りは、腕を大きく振らず、体を上下させずに前へ進む走法です。重心移動を最小限に抑え、無駄な筋肉を使わないのが特徴で、飛脚が長距離を移動するために自然と身につけた合理的な動きです。


■② マラソン視点で見た江戸走りの強み

現代のマラソンやウルトラランでも、江戸走りは「省エネ走法」として注目されています。
・着地衝撃が小さい
・膝や腰への負担が少ない
・呼吸が乱れにくい
長距離移動が前提となる災害時避難と非常に相性が良い動きです。


■③ 72時間避難を想定した移動に有効な理由

災害発生後72時間は、人命救助と混乱が続く期間です。この間に、
・避難所間の移動
・物資受け取りの往復
・安否確認の徒歩移動
が重なります。江戸走りの疲労を溜めにくい歩行・走行フォームは、体力温存という点で大きな武器になります。


■④ 被災地派遣で感じた「体力差の現実」

被災地派遣やLO活動では、移動距離の長さが活動の質を左右します。体力を一気に使い切る人ほど、2日目以降に動けなくなる場面を多く見てきました。速さより持続力が重要だと、現場で何度も実感しています。


■⑤ 江戸走りを避難行動に落とし込むコツ

災害時に意識したいポイントは3つです。
・歩幅を小さく
・踵から強く着地しない
・腕は自然に体側へ
「走る」必要はなく、江戸走り的な歩き方を意識するだけでも十分効果があります。


■⑥ 家族避難・集団移動との相性

江戸走りはスピードを競う動きではありません。家族や高齢者、子どもと一緒に移動する際も、
・一定ペースを保ちやすい
・急な疲労が出にくい
という点で、集団避難向きの動きと言えます。


■⑦ やらなくていい防災

特別なトレーニングやランニングシューズは不要です。
・日常の歩き方を少し意識する
・通勤や買い物で試す
これだけで十分です。防災は「続く形」でなければ意味がありません。


■⑧ 今日からできる最小行動

次に外を歩くとき、
・歩幅を半分にする
・足音を立てないように歩く
この2点を意識してみてください。それが江戸走り防災の第一歩です。


■まとめ|江戸走りは「体力を守る防災技術」

災害時の避難は短距離走ではなく、長距離走です。江戸走りは、現代の防災にそのまま使える体力温存の知恵です。

結論:
江戸走りは速く逃げる技術ではなく、生き続けるために動き続ける技術です。
元消防職員として被災地を歩いてきた経験からも、「最後まで動ける人」が結果的に自分と家族を守れると感じています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました