災害や重症救急の現場では、消防と医療機関がどれだけ“つながっているか”が結果を左右します。単なる搬送先の確保ではなく、情報・判断・準備が事前につながっているかどうかが重要です。現場経験を通じて感じてきた、消防と医療機関の連携の本質を整理します。
■① 消防医療連携の目的は「現場から治療を始めること」
救急活動は、病院に着いてから始まるものではありません。現場での観察、判断、処置が、その後の治療の質を大きく左右します。医療機関と情報がつながっていることで、現場対応が明確になります。
■② 現場で実感した事前情報共有の強さ
重症事案では、搬送前に傷病者情報を共有できているかどうかで、病院側の準備がまったく違います。現場経験から、受入体制が整っていた病院ほど、引き継ぎが非常にスムーズでした。
■③ 受入可否判断の遅れが招くリスク
災害時や多数傷病者事案では、受入可否判断が遅れると現場が滞留します。過去の現場でも、医療機関との連携が整理されていなかったことで、搬送判断に苦慮した経験がありました。
■④ 医療機関の事情を理解することが連携の第一歩
病院にも人員・病床・専門分野の制約があります。現場経験から、医療機関の事情を理解した上で相談できる隊ほど、現実的な搬送判断ができていました。
■⑤ 災害時は通常ルールが通用しない
平時の救急とは異なり、災害時にはトリアージや広域搬送が必要になります。訓練で医療機関と一緒に想定を共有していた地域ほど、実災害での判断が早く安定していました。
■⑥ 現場で感じた「顔が見える関係」の強さ
普段から顔を知っている医師・看護師がいる病院とのやり取りは、圧倒的にスムーズです。現場経験から、平時の意見交換や研修の積み重ねが、災害時の信頼につながると実感しています。
■⑦ 情報の簡潔さが現場を救う
現場から伝える情報は、量よりも質が重要です。症状、バイタル、経過を簡潔にまとめられる隊ほど、医療機関側の判断が早まりました。
■⑧ 消防医療連携は「命のリレー」を支える基盤
消防と医療機関の連携は、命を次につなぐための基盤です。現場と病院が一体となって動ける体制づくりが、防災力と救命力を確実に高めます。

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