車中泊を家族4人で行う場合、最大の課題は「睡眠の質」です。
横になれない、体勢が不自然、寒暖差が大きい——これらは体力を確実に奪います。
被災地でも、眠れなかったことで体調を崩す方を多く見てきました。
車内レイアウトは“なんとなく”ではなく、事前設計が重要です。
■① フルフラット化できる車種は最大活用
まず確認すべきは、
・後部座席が倒せるか
・段差がどれくらいあるか
・足元スペースの長さ
段差はクッションや折りたたみマットで調整します。
■② 子どもを中央配置する理由
家族4人の場合、
・大人2人は両端
・子どもは中央
が基本配置です。
ドア側に子どもを置くと、
夜間のドア開閉時にリスクが高まります。
■③ 多かった失敗例
被災地では、
「荷物を減らせず、寝るスペースが確保できない」
という事例が非常に多くありました。
車中泊では、
“物より睡眠空間”が優先です。
■④ 荷物の置き場を先に決める
・助手席足元
・トランク上部
・天井ネット
寝る前に動かすのではなく、
最初から“夜モード配置”を想定して積み込みます。
■⑤ クッション・マットは最小限でOK
全員分の高級寝具は不要です。
・折りたたみマット2枚
・毛布共有
・上着を掛け布団代用
これで十分対応可能です。
■⑥ 冬は床冷え対策が最優先
冬場は床から冷気が伝わります。
・銀マット
・段ボール
・マット重ね敷き
体の下を守ることで体温維持が可能です。
■⑦ 夏は風の通り道を作る
夏は熱がこもります。
・対角線の窓を少し開ける
・網戸装着
・サーキュレーター併用
空気の流れを作ることが重要です。
■⑧ 自律型避難の視点
現場で感じたのは、
「避難所に入れなかった場合の準備をしている家庭ほど落ち着いている」
という事実です。
車中泊は“第二避難所”。
自律型避難の選択肢として整えておくことが、精神的余裕につながります。
■まとめ|寝床が確保できれば体力は守れる
車中泊の成否は、寝床確保にかかっています。
結論:
荷物よりも睡眠スペースを優先し、家族配置を事前に決めておく。
元消防職員として被災地で強く感じたのは、
眠れる家族は判断力を失わないということです。
車中泊は“快適さ”ではなく“体力維持”が目的です。

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