大地震や大規模災害時、車で移動中に被災し、高速道路上で足止めされるケースは少なくありません。
被災地派遣の際も、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に避難者が集中し、混乱が生じた事例を見てきました。
車中泊を前提にするなら、「どこに停めるか」が命を左右します。
■① SAとPAの違いを理解する
SAは規模が大きく、
・トイレ数が多い
・売店や自販機が充実
・医療スペースが設置されやすい
一方、PAは小規模で混雑が激化しやすい。
長期化を想定するなら、基本はSA優先です。
■② 建物倒壊・落下物リスクを避ける
駐車位置は建物の真横を避け、
外灯や看板の下も避けます。
地震後は余震が続きます。
“開けた場所”が基本です。
■③ トイレ動線を確保する
夜間は暗く、混雑も激しい。
トイレから遠すぎる場所は避けましょう。
高齢者や子どもがいる場合は特に重要です。
■④ 燃料残量の管理
ガソリンは「半分以下にしない」が鉄則。
SAは給油所が併設される場合が多いですが、
停電時は使えません。
常に余裕を持つこと。
■⑤ 混雑ピークを読む
災害発生直後は流入が集中。
到着後はできるだけ早く停車位置を確保します。
迷っている間にスペースは埋まります。
■⑥ 現場で見た誤解
「SAなら絶対に安全」
実際は違います。
人が集まりすぎると、
トイレ不足・水不足・トラブルが発生します。
“安全=分散”が原則です。
■⑦ 防犯視点を忘れない
夜間は目隠しを徹底。
貴重品は見えない位置へ。
車外に荷物を出さないこと。
■⑧ 帰宅判断を焦らない
道路状況が不明なまま動くと、
さらなる立ち往生の可能性。
ラジオ・交通情報で確認してから移動。
■まとめ|停車場所の判断が生死を分ける
結論:
車中泊では「どこに停めるか」が最大の防災判断。
元消防職員として強く伝えたいのは、
物資よりも「場所選び」の重要性です。
安全な位置取りと冷静な判断が、
帰宅困難時の生存率を大きく左右します。

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