車中泊が3日を超えると、問題は「物資不足」よりも「体調の崩れ」に移ります。
被災地派遣で現場調整(LO)に入った際、長期車中泊によるエコノミークラス症候群や脱水の相談が増えたのを覚えています。
車中泊は短期想定で設計されがちですが、実際は長期化することもあります。
■① エコノミークラス症候群のリスク
・足を伸ばせない姿勢
・水分不足
・運動不足
2~3日でリスクが高まります。
1時間に一度は足首を動かす習慣を。
■② 脱水は“冬でも”起こる
寒いと水分摂取が減ります。
暖房使用時は特に注意。
目安は「1日1.5~2L」。
トイレを嫌がって水を控えるのは危険です。
■③ 食事の偏りが体力を奪う
保存食中心だと炭水化物過多に。
・ゼリー飲料
・ナッツ
・野菜ジュース
補助食品を意識的に組み込みます。
■④ 睡眠の質を軽視しない
車内光・外音・振動。
小さなストレスが蓄積します。
遮光・耳栓・アイマスクは効果大。
■⑤ トイレ我慢が招く体調悪化
トイレ回数減少は
膀胱炎・脱水につながります。
簡易トイレを“心理的に使いやすい位置”に置くこと。
■⑥ 高齢者・持病のある方は特に注意
血圧変動・薬管理・体温調整。
車内環境は想像以上に変化します。
服薬メモを必ず携帯。
■⑦ 現場で多かった誤解
「車の中だから安全」
これは半分正解、半分誤解です。
外敵リスクは減りますが、
体調リスクは上がります。
■⑧ 自律型避難の視点
避難所に頼れない状況も想定。
「自分で守る」意識が長期戦を支えます。
小さな不調を放置しないこと。
■まとめ|長期車中泊は“健康管理戦”
結論:
車中泊が長期化したら、最大の敵は災害ではなく“体調悪化”。
元消防職員として断言します。
物資は後から補えますが、健康を崩すと一気に崩れます。
動く・飲む・休む。
この3つを守ることが、生き抜く力になります。

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