車中泊避難で最もリスクが高いのは、高齢者の体調悪化です。
暑さ・寒さ・脱水は、静かに命を奪います。
被災地派遣時にも、車中泊中に体調を崩す高齢者は少なくありませんでした。
■① なぜ高齢者は危険なのか
・体温調節機能が低下している
・喉の渇きを感じにくい
・持病が悪化しやすい
自覚症状が出にくいことが最大のリスクです。
■② 車内温度の目安
夏場:28℃以下を目標
冬場:15℃以上を目安
温度計は必須装備です。
感覚ではなく「数字」で管理します。
■③ 夏の熱中症対策
・サンシェード全面使用
・窓を少し開けて対角換気
・ポータブル扇風機活用
・水分をこまめに摂取
エンジンかけっぱなしは一酸化炭素中毒の危険があります。
■④ 冬の低体温対策
・毛布+ダウンの重ね着
・カイロを体幹部に
・エンジンは短時間の間欠運転
防寒は“重ねる”が基本です。
■⑤ 脱水を防ぐルール
1時間に一口でも飲む。
トイレが心配で水分を控えるのは危険です。
高齢者ほど意識的な水分管理が必要です。
■⑥ 体調モニタリングの方法
・脈拍
・顔色
・会話の反応
・ふらつき
少しでも違和感があれば無理をしない。
■⑦ 家族ができる観察ポイント
・いつもより無口
・眠気が強い
・汗が出ていない
小さな変化を見逃さないこと。
■⑧ 現場で多かった誤解
「エアコンがあるから大丈夫」
これは危険な誤解です。
車内は急激に温度が変わります。
“油断”が最大のリスクになります。
■まとめ|高齢者車中泊は温度と水分が命綱
結論:
高齢者の車中泊は“温度管理+水分管理”を徹底することが最優先です。
元消防職員として強く伝えたいのは、
体調悪化は突然ではなく「じわじわ進む」ということです。
数字で管理し、こまめに声をかけることが命を守ります。

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