災害時、「命が助かること」が最優先であるのは間違いありません。
しかし、実際の被災地では――
助かったあとに、別の被害に遭う人がいるという現実があります。
その代表例が、避難所で起きる
・盗難
・盗撮
・暴力
・性被害
といった「二次被害」です。
これは決して特別な話ではなく、過去の大規模災害で繰り返し報告されてきた事実です。
■① 避難所は「安全な場所」とは限らない
避難所は、多くの場合
・照明が不十分
・間仕切りがない
・管理者が常駐していない時間帯がある
という環境になります。
さらに、
・極度のストレス
・睡眠不足
・生活基盤の喪失
が重なることで、人の理性は簡単に崩れます。
「避難所に行けば安心」という思い込みは、
現実では通用しないことがある
これをまず知っておくことが重要です。
■② 特に注意が必要な人
過去の被災地の事例から、被害に遭いやすいのは次の層です。
・女性
・子ども
・高齢者
・障がいのある人
・一人行動が多い人
とくに夜間はリスクが跳ね上がります。
■③ 避難所で身を守るための「行動ルール」
・一人で行動しない
トイレ・水汲み・物資受け取りは、可能な限り複数人で。
・寝る場所は「人目」を意識する
出入口・通路沿い・明るい場所を選ぶ。
壁際や死角は避ける。
・貴重品は分散して持つ
一箇所にまとめない。
首下げポーチ・腹巻き型ポーチも有効。
■④ 服装と持ち物でできる防犯対策
避難直後は目立つ服装が救助につながりますが、
避難所に入ったら方針を切り替えることが大切です。
・肌の露出は控える
・派手な装飾品は外す
・寝るときは上着を着たまま
防犯ブザーやホイッスルも、
「使わないこと」が理想ですが、持っているだけで抑止力になります。
■⑤ 「おかしい」と感じたら、我慢しない
被災地では、
「こんな状況だから仕方ない」
「波風を立てたくない」
という空気が生まれがちです。
しかし、違和感は重要なサインです。
・距離が近すぎる
・視線が不自然
・声掛けが執拗
こうした場合は
・場所を変える
・周囲に伝える
・自治体職員やボランティアに相談する
ことを躊躇しないでください。
■⑥ 避難所以外という選択肢も考えておく
自宅が無事な場合や、
親戚・知人宅が使える場合は、
必ずしも避難所に行く必要はありません。
・車中避難
・分散避難
・在宅避難
これらも立派な防災行動です。
「避難=避難所」ではない、
という認識を家族で共有しておくことが重要です。
■⑦ 事前にできる、たった一つの備え
最も効果があるのは、
家族で話し合っておくことです。
・夜間トイレはどうするか
・一人にならないためのルール
・不安を感じたときの合図
・避難所以外の選択肢
これを決めておくだけで、
災害時の判断力は大きく変わります。
■まとめ|防災は「生き延びた後」まで考える
防災は
・命を守る
・生活を守る
だけでは終わりません。
尊厳と安全を守ることまで含めて、防災です。
助かったあとに傷つく人を一人でも減らすために、
今日からできる「心構え」と「行動ルール」を、
家族や大切な人と共有しておきましょう。

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