年末年始は、飲酒運転の取り締まりが強化されます。
しかし、実は 「飲酒運転で被害に遭う歩行者」 の救急出動が大きく増える時期でもあります。
元消防職員として現場を経験した視点から、
“飲酒運転する側だけでなく、歩く側が危険にさらされる理由” を解説します。
■① 飲酒運転事故の半数近くは“歩行者が巻き込まれる”
飲酒運転と言えば、運転者が危険なイメージですが、実際には
歩行者・自転車側が犠牲になる事故が圧倒的に多い のが現実です。
特に冬は
✔ 日没が早い
✔ 黒いコートを着る人が多い
✔ 路面凍結で車が急停止できない
これらが重なり、歩行者側のリスクが急増します。
■② 「横断歩道のない場所」を渡る人が増える
飲み会帰りは判断力が落ちているため、
- 近道をしようとする
- 横断歩道まで歩くのが面倒になる
- 酔ってふらつく
結果として、
深夜の飛び出し・斜め横断が増える=重大事故に直結 します。
元消防職員として、救急要請で最も辛い案件のひとつでした。
■③ “自宅付近”で事故が起きる理由
飲酒事故の多くは
「家まであと数百メートル」
という場所で発生します。
理由は
- 気が緩む
- 街灯が少ない
- 歩道が狭い
- 車通りの少ない道でスピードが出がち
“知っている道ほど危ない” という典型的な現象です。
■④ タクシー・代行の降車直後が最も危険
飲み会でタクシーを使っても油断は禁物。
降りた直後は
✔ 足元が暗い
✔ 路肩が凍結
✔ 車が次々と通過
酔った状態では転倒しやすく、
後続車に轢かれる事故 が実際に起きています。
タクシーの降車位置は「歩道のある場所・明るい場所」を選ぶのが安全。
■⑤ 冬は“ドライバー側の視界”が最悪になる
冬の運転では
- 結露
- 霜取り不足
- フロントガラスの曇り
- 夜間のコントラスト低下
これらにより、ドライバーは歩行者を見落としやすくなります。
歩行者が黒い服を着ていると、
本当に直前まで見えません。
■⑥ 「点字ブロック上の歩行者事故」も増えている
酔った人が黄色い点字ブロックの上を歩く傾向があり、
そこは“車道側に近い場所”が多い。
冬は路面が滑りやすく、
ちょっとしたふらつきが 車道側へ転倒 → 事故 に繋がります。
身を守る行動が必要です。
■⑦ 今日からできる“歩行者の飲酒事故対策”
✔ 明るい服・反射材を身に着ける
✔ 代行・タクシーの降車は必ず安全な場所
✔ 斜め横断や近道を絶対にしない
✔ 家が近くても油断しない
✔ 酔った仲間は必ず家まで見送る
この5つだけで、事故のリスクは大きく減ります。
■⑧ 家族が帰ってくるまで“見守る”のも防災
飲酒事故の多くは
「家族が帰ってくると思って待っていたのに…」
という悲しいものです。
家族LINEで
- 今どこ?
- 帰るルートは?
- 誰と帰ってる?
これを確認するだけで、救える命があります。
■まとめ|飲酒運転はゼロでも“歩行者の事故”は増える。それが冬の現実
飲酒運転をしないのは当然として、
歩く側も冬の飲酒事故から身を守る必要がある。
結論:
元消防職員としての意見—— 飲酒後の歩行は「交通事故のハイリスク行動」。 明るい服・安全な帰宅ルート・仲間同士の見守りで命は守れる。

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