「SNSは若者向け」「消防団には合わない」
そう言われがちですが、実際にはSNSをうまく使って団員確保や地域理解を進めている分団も増えています。
被災地対応や現場運用を経験してきた立場から言うと、
SNSは“派手に見せる道具”ではなく、“安心感を伝える道具”として使うと効果が出ます。
■① 消防団SNSの目的は「勧誘」ではない
失敗しやすいSNS運用は、
・すぐ入団につなげようとする
・かっこよさだけを強調する
という形です。
実災害の現場では、
「この人たちなら任せられるか」が信頼の基準でした。
SNSの目的は、
・団の雰囲気を伝える
・活動の実像を見せる
・不安を減らす
この3点に絞る方が結果的に人が集まります。
■② Instagramは「写真1枚+短文」で十分
Instagramでは、
・整った広報写真
・訓練の集合写真
よりも、
・準備中の様子
・活動後の一息
・地域の人と話している場面
が反応されます。
被災地でも、
こうした“何気ない場面”が人の心をつなぎました。
長文説明より、
「何をしている団なのか」が一目で伝わることが大切です。
■③ X(旧Twitter)は「考え方」を伝える場
Xでは、
・今日の活動
・出動の有無
・判断の理由
などを短く発信するのが効果的です。
災害時も、
・なぜ今は動かないのか
・なぜ待機なのか
こうした判断の背景が共有されると、
地域の理解と信頼が一気に高まりました。
■④ LINEは「団員向け」と割り切る
LINEは外向けPRよりも、
・連絡の簡素化
・出欠確認
・情報共有
に特化した方がうまく回ります。
実災害では、
LINEでの情報共有が最も速く、
精神的な支えにもなりました。
「既読がつく安心感」は、
想像以上に大きい効果があります。
■⑤ 更新頻度は「月2〜4回」で十分
SNS運用で疲弊する分団の多くが、
・毎日更新しようとする
・完璧を求めすぎる
という状態に陥っています。
災害現場でも同じで、
無理な継続は必ず破綻します。
・月に数回
・できる人が
・できる範囲で
これが長続きのコツです。
■⑥ 大規模災害時こそ「静かな発信」を
災害時のSNSで大切なのは、
・煽らない
・誇張しない
・感情を抑える
ことです。
被災地では、
落ち着いた発信が、
住民の不安を確実に下げていました。
「頑張っている」より
「冷静に動いている」が信頼につながります。
■⑦ 中の人は「団員でなくてもいい」
成功している分団では、
・若手団員
・事務局
・協力者
など、無理のない体制でSNSを回しています。
実災害でも、
役割分担が明確な組織ほど強かったです。
SNS担当は“専門職”ではなく、
“役割の一つ”で十分です。
■⑧ まとめ:SNSは消防団を「普通」に見せる
消防団SNSの最大の役割は、
・特別に見せない
・無理を感じさせない
・人の顔が見える
この3点です。
防災の現場から見ても、
この使い方が、消防団を身近な存在に戻す近道だと感じています。

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