地震発生時、最も不安が大きくなるのが「子どもと一緒にエレベーター内にいる状況」。
閉じ込められる可能性、揺れによる転倒、暗闇への恐怖など、子どもは大人以上にパニックになりやすい。
しかし、事前に正しい知識を持っていれば、落ち着いて安全を守ることができる。
■① 揺れを感じたらまず“子どもの姿勢を低く”
エレベーターは地震時に大きく揺れることがある。
子どもを守るポイントは次の通り。
● 子どもを自分の体の前に抱き寄せる
● 頭を腕・カバンで覆い、頭部を守る
● 手すりがあれば一緒につかまる
● 背中を壁に当てて姿勢を安定させる
子どもはバランスを崩しやすいため、
大人が支える=最大の安全対策となる。
■② 最寄り階でドアが開けば必ず降りる
地震で停止したエレベーターは、揺れが収まると
「最寄り階へ停止 → ドアが開く」よう設計されている。
開いたら迷わずすぐに降りること。
● 子どもを抱っこ
● 荷物よりも子ども優先
● 急がず転ばないスピードで
余震で閉じ込められるリスクがあるため、
“開いた瞬間に降りる”のが鉄則。
■③ 閉じ込められたら非常ボタンで通報
途中階で止まってしまっても、
非常ボタンを押せば確実に外部とつながる。
伝える内容はシンプルでよい。
● 子どもと一緒に閉じ込められている
● 体調はどうか
● 泣いているか、不安が強いか
救助側は“子どもがいる案件”を優先的に対応することが多い。
そのため、安心して通報してよい。
■④ 子どもを落ち着かせるための声かけ
暗い・揺れる・逃げられない──
この状況で子どもが泣くのは当然。
落ち着かせるには次の方法が効果的。
● 「大丈夫だよ。助けに来てくれるからね」と言葉にする
● 明るさがあればライトを天井に向けて柔らかく照らす
● 子どもの手を握る
● 深呼吸を一緒にする
親が落ち着くと、子どもも落ち着きやすい。
■⑤ 絶対に自力で脱出しない
子どもが怖がると「外に出たい!」となるが、
自力脱出は極めて危険。
● かごが動く可能性
● 隙間からの落下
● 子どもが踏み外すリスク
特に子どもは隙間に足を入れやすいため、
“待つのが一番安全”と覚えておく。
■⑥ 長時間の閉じ込めでも安心してよい
過去の大地震でも、
「エレベーター内で酸欠になった事例」はほぼない。
エレベーター内は完全密閉ではなく、
換気ができる構造になっているためだ。
● 子どもの呼吸で酸素が減ることはない
● 暗闇でも危険はない
● 救助は必ず来る
これは知っておくだけで不安が半分になる。
■⑦ 地震後は“しばらく利用しない”が安全
点検が終わるまでは再停止の可能性があるため、
子ども連れのエレベーター利用は控えたほうがよい。
● 余震で再び停止
● ドアが開かない可能性
● 子どもが再び不安になる
階段での移動が難しい場合は、
建物管理者に相談するのがベスト。
■まとめ|子どもを守るのは「抱き寄せる・知らせる・待つ」
子どもと一緒のエレベーター地震対策は非常にシンプル。
● 揺れたら抱き寄せて姿勢を低く
● 最寄り階で開いたらすぐに降りる
● 閉じ込められたら非常ボタンで通報
● 自力で脱出しない
● 落ち着いて待つ
これだけで、子どもの安全は大きく守られる。
防災は“大人が落ち着くこと”が子どもを守る最大の力になる。

コメント