首都直下地震が発生すると、
東京23区では 1万台以上のエレベーターが一斉停止 すると想定されている。
特に高層ビルが密集する丸の内・新宿・渋谷エリアは、
復旧に時間がかかりやすい。
ここでは、エレベーターが止まった後に起きることと、
それに備えるための具体策をまとめる。
■① エレベーター復旧は「数時間〜数日」かかるのが現実
地震直後のエレベーターは、
安全装置が作動して緊急停止 する。
復旧に時間がかかる理由は、
● 点検技術者の数が圧倒的に足りない
● 高層ビルが多く、1台ずつ安全確認が必要
● 余震で再停止する可能性が高い
● 停電が長引くと復旧が遅れる
特に超高層ビルでは、復旧まで 数日 かかることも珍しくない。
■② “閉じ込め”の救出も長期化する
大地震時、閉じ込め想定は 数千〜万人規模。
救出が遅れる原因は、
● 技術者が現場へ辿り着けない
● 余震で救出作業が中断される
● 電源が復旧しない
● 同時多発で対応が追いつかない
そのため、エレベーター内には
非常用飲料水・非常ボタン・インターホン が設置されている。
■③ 高層階ほど“避難が難しい”
20階以上に住む・働く人は、
「階段を降りるだけ」で相当な体力を消耗する。
● 余震で手すりが揺れる
● 階段が混雑し、進まない
● 足を痛めて立ち往生
● 心臓に負担がかかる
高齢者・妊婦・障がいのある人は、
避難自体が困難 になる。
そのため、ビル管理会社は
バリアフリー対応の“災害用エレベーター”導入を進めている。
■④ エレベーター停止中は“違う危険”が増える
エレベーター停止は、
単に動かなくなるだけではない。
● 物資搬入が止まり、店舗が営業できない
● 車椅子・ベビーカー利用者が移動できない
● 高層階で孤立する
● トイレの不具合が起きるビルも
● 医療機関では患者搬送の遅延
都市生活が一瞬で麻痺する。
■⑤ 自分自身でできる備えが命を守る
エレベーター停止は避けられないが、
備えることでストレスを大幅に減らせる。
● 飲料水(職場用バッグに500ml×1)
● モバイルバッテリー
● 火の元確認できる簡易ライト
● 履き替え用スニーカー
● 小さな応急手当セット
● 携帯トイレ2〜3個
東京都は帰宅困難者対策として
“会社で3日過ごす想定”を推奨している。
ビルで過ごす準備をしておくと安心。
■⑥ エレベーター利用時は“2つの安全行動”
エレベーターに乗る瞬間は、
次の2つだけ覚えておけば命が守られる。
● 地震が来たら「全階ボタン」を押す
● 最寄りの階で必ず降りる
これだけで、
閉じ込めリスクを大幅に下げられる。
■⑦ 高層階の人は“在宅避難”の準備がカギ
住居が高層階の場合、
避難所に行く方が危険なことが多い。
● 階段が大渋滞
● 余震で転倒リスク
● 外はガラス片だらけ
だからこそ重要なのは、
● 水の確保
● カセットコンロとガス
● 簡易トイレ
● ソーラーバッテリー
● 食料3〜7日分
“家に留まれる環境”を作っておくこと。
■まとめ|エレベーター停止は都市災害の中核。備えが行動を変える
東京の地震では、
● エレベーター停止
● 閉じ込め
● 高層階の孤立
● 帰宅困難
● 物資の滞り
これらが同時に起こる。
その時に必要なのは、
● 無理に動かない判断
● 職場で過ごす備え
● 高層階での在宅避難準備
● 日常から“歩ける装備”を持つこと
都市防災は、
“動くより、まず留まる”が最強の行動になる。

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