【元消防職員・防災士が解説】防災×南海トラフ地震と「心の後遺症」|助かった後に静かに始まる本当の戦い

南海トラフ地震では、
揺れや津波を生き延びた後、
心のダメージが遅れて表面化します。

これは特別な人の話ではありません。
誰にでも起こり得る、
ごく自然な反応です。


■① 南海トラフ地震で心の後遺症が出やすい理由

広域・長期災害では、

・緊張状態が長く続く
・安心できる区切りがない
・生活再建が見えにくい

という状況が重なります。

心は「非常時のまま」なのに、
周囲は日常へ戻ろうとする。
このズレが負担になります。


■② 心の不調は“時間差”で現れる

よく見られる変化は、

・眠れない
・些細な音に過敏になる
・イライラや無気力
・急に不安や涙が出る

発災直後ではなく、
数週間〜数か月後に出ることが多いのが特徴です。


■③ 「気の持ちよう」で片づけてはいけない

心の後遺症は、

・弱さ
・甘え
・気合不足

ではありません。

災害という強烈な体験に対する、
正常な防衛反応です。

否定されるほど、
症状は長引きます。


■④ 家族・周囲ができる最も重要な対応

大切なのは、

・無理に元気づけない
・理由を求めない
・「そう感じるのは普通」と伝える

アドバイスより、
受け止める姿勢が回復を早めます。


■⑤ 自分でできる心のセルフケア

南海トラフ地震に備え、
次を知っておくだけでも違います。

・眠れない日は無理に寝ようとしない
・不安は言葉にして出す
・情報を遮断する時間を作る

心にも休憩が必要です。


■⑥ 子どもの心の変化は行動に出る

子どもは、

・甘えが強くなる
・急に静かになる
・荒れた行動をとる

といった形で表現します。

叱る前に、
背景にある不安を想像することが重要です。


■⑦ まとめ|南海トラフ地震対策は「心が回復する防災」

南海トラフ地震では、

・生き延びること
・生活を立て直すこと

と同じくらい、
心を回復させることが重要です。

防災とは、
物資や行動だけではありません。

助かった後も、人として生き続けるための備え。

心の後遺症まで含めて考えることが、
南海トラフ地震に向き合う
本当の防災なのです。

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