【元消防職員・防災士が解説】防災×南海トラフ地震と「記憶の風化」|忘れた瞬間に次の犠牲が生まれる

南海トラフ地震では、
発災直後は誰もが防災を語ります。

しかし時間が経つにつれ、
記憶は必ず薄れ、教訓は静かに消えていく。

この「風化」こそが、
次の被害を生む最大の要因です。


■① なぜ南海トラフ地震は風化しやすいのか

超広域・長期災害では、

・被災地域が広すぎる
・復興の進み具合に差が出る
・日常が徐々に戻ってくる

という流れが起きます。

日常が戻るほど、
人は「もう大丈夫」と思い始めます。


■② 記憶の風化がもたらす現実的な危険

風化が進むと、

・備蓄の更新をやめる
・避難ルールを忘れる
・次の世代に伝わらない

結果として、
同じ失敗が繰り返されます。

災害は、
忘れた頃に必ずやってきます。


■③ 「経験したから大丈夫」は最大の誤解

被災経験がある人ほど、

・もう分かっている
・次は対応できる

と思いがちです。

しかし記憶は、
感情とセットでしか残らない。
感情が薄れた瞬間、判断は鈍ります。


■④ 防災で必要なのは「記憶を仕組みに変えること」

重要なのは、

・覚えておく
ではなく、
忘れても機能する形にすること

記憶に頼る防災は、
必ず限界を迎えます。


■⑤ 家庭でできる記憶風化対策

南海トラフ地震に備え、
次を意識してください。

・年に一度の防災見直し日
・避難ルールを紙で残す
・子どもと一緒に話す

思い出す仕組みが、
防災を続けさせます。


■⑥ 子どもに「体験として」伝える

子どもにとって、

・話だけの防災
は記憶に残りません。

一緒に備蓄を触る、
避難経路を歩く。
体験が記憶を定着させます。


■⑦ まとめ|南海トラフ地震対策は「忘れる前提の防災」

南海トラフ地震では、

・覚えている
ことより、
忘れても守られる
ことが重要です。

防災とは、
記憶力に頼ることではありません。

風化しても機能する仕組みを残すこと。

それが、
南海トラフ地震という
超巨大・長期リスクと
未来の世代が向き合うための
最後まで効く防災なのです。

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