【元消防職員・防災士が解説】防災×東日本大震災と「車避難の落とし穴」|安全だと思った選択が動けなくなる

東日本大震災では、
「車なら早く逃げられる」
そう考えた人が多くいました。

しかし現実には、
車避難が逃げ道を塞いだケースが数多く発生しました。


■① なぜ車避難が危険になったのか

津波被災地で同時に起きたのは、

・一斉避難による渋滞
・信号停止と交差点混乱
・道路の損壊や段差

車は「速い移動手段」ではなく、
動かない箱になりました。


■② 東日本大震災で実際に起きた車避難の現実

現場で多かったのは、

・渋滞に巻き込まれて身動きが取れない
・車を捨てる決断ができない
・周囲の車に囲まれて徒歩にも切り替えられない

「まだ進める」という期待が、
決断を遅らせました。


■③ 車が命を守ったケースもあった

誤解してはいけないのは、
すべての車避難が間違いではないという点です。

・早期に動いた
・渋滞前に抜けた
・高台まで一気に上がれた

条件が揃った場合、
車が命を守った例も確かにあります。


■④ 防災で必要なのは「徒歩と車の切り替え基準」

重要なのは、

・車で行くか
・徒歩で行くか

ではなく、
切り替える判断基準を決めておくことです。


■⑤ 家庭でできる車避難リスク対策

東日本大震災の教訓として、
必ず次を決めておきましょう。

・この地点で止まったら車を捨てる
・渋滞したら即徒歩に切り替える
・鍵は付けたまま離れる

「車を守らない覚悟」が、
命を守ります。


■⑥ 子ども・高齢者がいる場合の注意点

車に乗せたことで、

・安心して判断が遅れる
・降ろす決断ができなくなる

ケースが多発しました。

安全は「乗っていること」ではなく、
逃げ続けられることです。


■⑦ まとめ|東日本大震災が教えた「車避難の防災」

東日本大震災では、

・車がある
ことが、
必ずしも強みにはなりませんでした。

防災とは、
便利な手段を選ぶことではありません。

状況に応じて、捨てられる準備をしておくこと。

それが、
東日本大震災という
未曾有の津波災害が残した、
今も生き続ける
極めて現実的な防災教訓なのです。

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