【元消防職員・防災士が解説】防災×避難所の現実|語られない暗部と本当に守るべきこと

「避難所に行けば安心」

そう思っていませんか?

もちろん避難所は命を守る大切な場所です。
しかし現場を知る者として、あえて言います。

避難所生活は、決して“安全で快適”とは限りません。

今回は、避難所の語られにくい現実と、
命と尊厳を守る具体策を整理します。


■① 家が無事なら「在宅避難」が最優先

大規模災害後、
復旧の順番は多くの場合

電気 → ガス → 水道

水道は最も遅れます。

私が被災地派遣(LO)で経験した地域でも、
断水は数カ月単位で続きました。

それでも、

・プライバシーが守れる
・犯罪リスクが低い
・生活リズムを維持できる

という点で、
自宅が安全なら在宅避難が最善です。


■② 避難所で起きる“見えない変化”

発災直後は助け合いが生まれます。

しかし1週間を過ぎるころから、
疲労とストレスが蓄積します。

・物資の取り合い
・暴言
・盗難
・トラブル

そして、

性犯罪。

これは現実です。

私は現場で、
「人は環境で変わる」
という事実を何度も見ました。


■③ 女性はトイレに一人で行かない

これは強く伝えたい。

夜間、
女性は一人でトイレに行ってはいけません。

・必ず複数で
・ホイッスル携行
・照明確保

昼間でも油断は禁物です。

避難所では「安全」は自動的に確保されません。
自分で作るものです。


■④ トイレ問題は命に直結する

断水時、
マンションでは逆流リスクがあります。

便器から

・ポコポコ音
・水の逆流

これが前兆です。

水嚢(ポリ袋に水を入れて便器を塞ぐ)
という知識は、
実際に役立ちます。

被災地では
トイレ環境の悪化が体調不良を引き起こします。

感染症、脱水、精神的ストレス。

「トイレ」は軽視できません。


■⑤ 食事と健康の落とし穴

避難所では炭水化物中心になりがち。

便秘、体力低下、
免疫力低下。

私は防災士として、
最低限の

・携帯トイレ
・水
・塩分
・ビタミン補助

は持ち出し袋に入れることを勧めます。


■⑥ 心を守る「小さな習慣」

長期避難で壊れるのは、
身体より“心”です。

だからこそ、

・朝の体操
・挨拶
・役割を持つ
・簡単な趣味

これが「不安の減災」になります。

現場では、
役割を持った人ほど
精神的に安定していました。


■⑦ 迷ったらこの判断

避難所で守るべき優先順位は、

① 命
② 体調
③ 心
④ 尊厳

この順です。

「遠慮」は不要。
安全確保は最優先。


■今日できる最小行動

今、家族で話してください。

「避難所に行ったらどう動く?」

・集合場所
・トイレ同行ルール
・ホイッスルの場所

話すだけで、
リスクは減ります。


■まとめ

避難所は命を守る場所。

しかし、
万能ではありません。

在宅避難を第一選択に。

避難所に行くなら、
知識と準備を。

そして何より、

「人は変わるかもしれない」

この前提を持つこと。

それが、
自分と家族の尊厳を守ります。


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