【元消防職員・防災士が解説】防災×避難服と「睡眠の質」|服装ひとつで休めるかどうかが決まる

避難所生活で、
体力と判断力を奪う最大の要因の一つが
「眠れないこと」です。

騒音、明かり、寒さ、不快感。
そして意外に大きいのが、
服装によるストレスです。

避難服は、
着替えや清潔のためだけではありません。
「眠れる体をつくる装備」でもあります。


■① 災害時こそ「睡眠」が生死を分ける

災害時は、

・情報を判断する
・余震や危険に備える
・体力を回復する

ために、
睡眠が不可欠です。

しかし避難所では、

・横になりにくい
・環境が落ち着かない
・体が冷える、蒸れる

ことで、
眠れない人が続出します。


■② 寝る時に一番ストレスになるのは「肌触り」

現場で多かった声は、

「服がゴワゴワして眠れない」
「汗でベタつく」
「冷えて目が覚める」

これは、
避難服が“活動用”のままだから
起きます。

日中用と、
休息・就寝用の感覚は違います。


■③ 就寝時に向いている避難服の条件

眠るための服には、
次の条件が重要です。

・締め付けない
・縫い目やタグが気にならない
・吸湿性がある
・体温を奪わない

高価なものである必要はありません。
「部屋着・パジャマ感覚」
が理想です。


■④ 下着とインナーの選び方で眠りが変わる

避難所では、

・寝返りが多い
・床との摩擦がある

ため、

・柔らかい下着
・縫い目が少ないインナー

を選ぶだけで、
体感は大きく変わります。

特に、

・腹部
・腰
・首元

を冷やさないことが、
睡眠の質に直結します。


■⑤ 体を拭いてから寝るだけで眠りは深くなる

体拭き用ウエットティッシュは、
就寝前にこそ効果を発揮します。

・首
・脇
・背中
・足

を軽く拭くだけで、

・汗の不快感が消える
・体温が安定する
・リラックスしやすくなる

これは、
簡易的な入浴効果です。


■⑥ 靴下は「履く・履かない」を選べるように

就寝時の靴下は、
人によって好みが分かれます。

・冷えやすい人は履く
・蒸れやすい人は脱ぐ

この選択ができるよう、

・薄手
・締め付けない

靴下を用意しておくと、
眠りやすくなります。


■⑦ 子ども・高齢者ほど「眠れる服」が重要

子どもや高齢者は、

・環境変化に弱い
・眠れないと一気に体調を崩す

傾向があります。

「今日はこの服で寝よう」
と決められるだけで、
安心感が生まれます。

避難服は、
心を落ち着かせる道具
でもあります。


■⑧ まとめ|避難服は「休むための装備」でもある

避難所での睡眠は、
完璧ではありません。

それでも、

・締め付けない
・蒸れない
・冷えない

この3つを満たす服があるだけで、
体と心は確実に回復します。

防災とは、
動くための準備だけでなく、
休むための準備です。

避難服を見直すときは、
ぜひ一度こう考えてみてください。

「この服で、ここで、眠れるか?」

その視点が、
避難生活を支える、
本当の防災につながります。

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