【元消防職員・防災士が解説】防災×雪崩対策|命を守るために日頃からできること

雪崩は、山岳地帯だけの話ではありません。

豪雪地帯では、
通学路・生活道路・住宅裏の斜面でも発生します。

「自分は登山しないから関係ない」

その油断が最も危険です。

今回は、
雪崩から命を守るための基本行動を整理します。


■① 日頃からできる備え

まず大切なのは、
危険を“知ること”です。

・市町村が配布するハザードマップで危険箇所を確認
・「なだれ注意報」などの気象情報を確認
・自治体からの発信情報を日常的にチェック

私は被災地派遣の現場で、
「知らなかった」という声を何度も聞きました。

危険は突然ではなく、
多くの場合“予兆”があります。

情報を取る習慣こそが、
最大の予防策です。


■② 雪崩が近くで発生したら

雪崩は数十秒で状況が変わります。

・流されている人を見失わない
・巻き込まれた地点(遭難点)を記憶
・見えなくなった地点(消失点)を覚える

止まったらすぐに目印を立てる。

雪崩ビーコンがあれば即検索。

見つけたら、
直ちに掘り起こす。

元消防職員として断言します。

救助は「最初の15分」が勝負です。

現場では、
救急隊到着を待っていては間に合わないこともあります。


■③ 自分が巻き込まれたら

もし流された場合は、

・流れの端へ逃げる
・荷物を外す
・雪の中で泳ぐように浮上を試みる

そして最重要。

雪が止まりそうな瞬間、
手で口の前に空間を作る。

これは生死を分けます。

実際、雪中埋没で亡くなる多くは窒息です。

わずかな空間が命をつなぎます。

声が聞こえたら、
大声を出す。

最後まで諦めない。


■④ よくある誤解

「雪はやわらかいから助かる」

違います。

雪崩の雪は、
止まるとコンクリートのように固まります。

私は豪雪地帯での救助訓練に参加した際、
スコップが刺さらないほどの硬さを体感しました。

甘い想定は危険です。


■⑤ やらなくていいこと

危険区域での写真撮影。
興味本位での接近。

これが二次被害を生みます。

雪崩は繰り返し起こることがあります。


■⑥ 今日できる最小行動

今すぐできること。

・自宅周辺のハザードマップ確認
・気象庁のなだれ注意報の見方を知る
・家族で避難ルールを話す

5分でできます。

その5分が、
未来を変えます。


■まとめ

雪崩は自然現象。

しかし、
知識でリスクは減らせます。

防災は特別なことではありません。

「知る」「備える」「共有する」

これだけです。

命を守る行動は、
今日から始められます。


■出典
内閣府 政府広報「雪崩から身を守るために日頃からできること」
https://www.gov-online.go.jp/

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