【元消防職員・防災士が解説】防災×高機能ウェア|アークテリクスを“災害目線”で考える大人の選択

防災

「ノースフェイスで十分。でもなぜかアークテリクスが気になる。」

この感覚、実は防災の視点から見ると、とても理にかなっています。

今回は、アウトドアブランドとして知られるアークテリクスを、防災・減災という観点から整理します。


■① なぜ防災で“ウェア”が重要なのか

災害時に最後まで身を守るのは「服」です。

・雨風を防ぐ
・体温を保つ
・行動を妨げない
・避難所での快適性を確保する

食料や水と違い、服は常に身につける装備です。

だからこそ、機能性は命に直結します。


■② アークテリクスの思想「機能からデザインする」

アークテリクスは1989年創業、カナダ発のアウトドアブランド。

思想は
Design from Function(機能からデザインする)

極限環境で必要な性能を突き詰め、その結果としてデザインが生まれる。

これは、防災思想と非常に近い考え方です。

見た目よりも「生き残る性能」を優先する。

その積み重ねが、無駄のない大人の魅力につながっています。


■③ モデル体系が明確=選びやすい

代表的なシリーズ:

・Alpha(アルパイン特化)
・Beta(万能型)
・Atom(中綿インサレーション)
・Gamma(行動着ソフトシェル)

防災目線で考えるなら、

・普段使い+避難対応 → Beta
・寒冷期の避難所生活 → Atom
・行動重視の屋外活動 → Gamma

という選択肢になります。

「どの場面で使うか」を明確にすれば、選択は難しくありません。


■④ 実際の品質は“体感で違う”

着た瞬間にわかるのは、

・立体裁断の動きやすさ
・ジッパーの精度
・生地の張りと軽さ
・防水透湿の安定感

これは単なるブランド価値ではなく、構造設計の違いです。

防災では「着ていて疲れない」ことが非常に重要。

長時間の避難や物資運搬では、わずかな違いが蓄積します。


■⑤ 被災地で感じた“服の差”

私は被災地派遣(LO)として現場支援に入った経験があります。

豪雨災害時、雨具の性能差が体力差になりました。

・蒸れて冷える
・防水が甘く重くなる
・動きにくい

この差は数時間後に疲労となって表れます。

高機能ウェアを着ていた隊員は、明らかに消耗が少なかった。

「高い服」は贅沢ではなく、体力を守る装備だと実感しました。


■⑥ セールをしない=価値が落ちにくい

アークテリクスは基本的に大幅セールをしません。

つまり、

・価格が安定
・中古市場でも価値が下がりにくい
・長期使用前提の設計

防災目線では「長く使える」ことが最大のコスパです。


■⑦ 防災目線での注意点

ただし重要なのは、

高機能ウェア=防災対策完了ではない。

・レイヤリングの知識
・濡れた後の体温管理
・避難所での着替え戦略

ここまで考えて初めて“耐災害力”になります。


■まとめ

アークテリクスは、

・機能優先思想
・無駄のない設計
・長期使用前提の耐久性
・日常にも溶け込むデザイン

という特性を持つブランドです。

防災目線で考えると、

「大人の贅沢」ではなく
「体力と判断力を守る装備」

という位置づけになります。

普段着として使いながら、いざという時にも対応できる。

それが本当の“ゆるっと防災”かもしれません。


■出典

アークテリクス公式ブランド情報(ARC’TERYX Official Website)

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