青森県東方沖の地震・津波警報に続き、初めて 「北海道・三陸沖後発地震注意情報」 が発表されました。
これは「今後さらに大きな地震が起きる可能性が、平常時より高まっている」という重要な情報です。
南海トラフ地震の「巨大地震注意」に近い位置づけで、地域の防災レベルを一段引き上げる信号といえます。
■① 後発地震注意情報とは?
M7級以上の地震が北海道・三陸沖で発生した際に
「さらに大きな地震が続く可能性がある」 として発表される国の公式情報。
● 想定されている巨大地震:M9級
● 対象地域:日本海溝・千島海溝周辺
● 運用開始:2022年〜
● 今回が“初の発表”
平常時より発生確率が高まった状態を知らせ、備えの強化を求めるのが目的です。
■② なぜ北海道・三陸沖で巨大地震が想定されているのか?
この海域では、海側プレートの沈み込みによって
300〜400年周期で大津波を伴う巨大地震が発生 してきました。
最後の巨大地震は17世紀。
→ すでに次の周期に入っている とされ、切迫性が指摘されています。
地震調査委員会も「切迫性が高い」と評価しています。
■③ 実際に過去起きている“連続巨大地震”の例
後発地震は「あり得る」だけではなく、すでに何度も起きている現象 です。
● 2011年
M7.3 の2日後 → M9.0 東日本大震災
● 1963年(千島海溝)
M7級の18時間後 → M8級
● 2025年7月(カムチャツカ半島)
10日前にM7級 → M8.8の巨大地震
「前震→巨大地震」パターンは現実に存在します。
■④ “空振り”が多いのに、なぜ注意情報を出すのか?
統計上、
M7級の後にM8級以上の巨大地震が起きる確率は 約100回に1回。
確率としては低いものの、
● 死者最大20万人規模が想定
● 発生すれば日本社会に甚大な影響
のため、早めの注意喚起として発表されます。
空振りでも構わない。
「外れたから良かった」という性質の情報です。
■⑤ 南海トラフ臨時情報との違い
南海トラフには
・巨大地震注意
・巨大地震警戒
という2段階があります。
しかし北海道・三陸沖では
避難を求める“警戒”段階は設定されていません。
→ 過去に連続でM8級以上が起きた例がないため。
今回の目的は
● 避難ではなく、
● 備えの再確認
です。
■⑥ 後発地震注意情報が出た時に“必ずやるべきこと”
南海トラフと同じく、期間は 1週間。
その間に確認するべきことは以下。
● 家具の固定
● 非常食・水・トイレの確認
● スマホのモバイルバッテリー充電
● 津波を想定した避難方法の確認
● 家族と連絡手段のルール共有
● 夜間避難を想定したライト準備
特に家具固定は、
大地震で最も多い死因=家具転倒 に直結します。
■⑦ 後発地震注意情報が出なくても地震は突然来る
重要なのは、
後発地震注意情報が あっても、なくても
巨大地震はいつでも突然襲うということ。
● 地震は予知できない
● 多くは前触れなく発生
● 情報を待つ姿勢では命は守れない
最も大事なのは “普段の備え” です。
■⑧ 今すぐ見直してほしい“避難と備蓄”
● 家具固定(最優先)
● 寝室に倒れる家具を置かない
● 家族で避難場所を共有
● 車のガソリンは常に半分以上
● 1週間分の水・食料
● 非常用トイレ(停電・断水に必須)
● 停電時の暖房対策(冬の命綱)
備えは“その日から効果を発揮する安全装置”です。
■まとめ|情報に振り回されず、備えこそが最大の防災
後発地震注意情報は、
「巨大地震の可能性が平常より高い」という通知であり、
恐怖を煽るものではありません。
結論:
家具固定・備蓄・避難経路の確認を、今日やるべき理由が一段と高まった。
防災士として被災地支援活動を経験した立場から言えば、
“地震は必ず突然来る”。
そして助かる人は、前日までに備えていた人 です。

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