【防災士が解説】「非常用持ち出しバッグ」は軽さが命を守る

災害時に最も重要なのは、「持っているか」ではなく、
持ったまま逃げられるか という視点だ。

非常用持ち出しバッグが重すぎれば、
・走れない
・長く歩けない
・途中で捨ててしまう

という事態が現実に起こる。

そこで注目したいのが、UL(ウルトラライト)発想の防災装備だ。


■① 防災×UL(ウルトラライト)という考え方

ULとは、アウトドア分野で培われた「軽さを最優先する装備思想」。

・軽い
・小さい
・多用途
・無駄がない

この考え方は、防災と極めて相性が良い。

避難場所や状況を選ばず、
どこへでも行ける自由度 を確保できるからだ。


■② 軽量防寒|ダウンジャケットは命を守る装備

軽量ダウンは、防災装備の中でも最優先クラス。

・軽い
・小さく畳める
・体温低下を防ぐ

寒さは体力と判断力を一気に奪う。
特に夜間避難では、防寒=生存率に直結する。


■③ 睡眠と体力回復|キルト型寝具という選択

UL装備では、寝袋よりキルト型が選ばれることが多い。

・掛け布団になる
・複数人で使える
・体に巻けば防寒具にもなる

「寝る」だけでなく、
体を休ませる道具 として使えるのが強みだ。


■④ 熱源|超小型ストーブは“火の保険”

非常時において、火は以下を支える。

・食事
・体温
・安心感

超小型ストーブは、

・燃料効率が高い
・荷物にならない
・確実に使える

という点で、防災向きの装備と言える。


■⑤ 居場所づくり|ハンモックという選択肢

床が濡れている、冷たい、座れない。
そんな状況でも、ハンモックがあれば体を休められる。

・地面の状態に左右されにくい
・座る・寝る両方に使える
・軽量

「どこでも休める」という安心感は、避難生活で非常に大きい。


■⑥ 光と水|最低限で最大効果を出す装備

UL装備では、役割が明確な道具を選ぶ。

・ソーラーLED:照明・目印
・浄水ボトル:飲料水確保

特に浄水は、
水を運ぶより、水を作れる装備 の方が行動範囲を広げる。


■⑦ バッグ|軽量パックが避難行動を変える

バッグ自体が重いと、それだけで不利になる。

軽量パックは、

・背負いやすい
・長時間行動できる
・狭い場所でも邪魔にならない

という利点がある。


■⑧ 「多い=安心」は間違い

防災で最も多い失敗は、

「念のため」を詰め込みすぎること。

結果として、

・重くなる
・使わない
・持って逃げられない

UL発想は、「何を持たないか」を考える防災でもある。


■⑨ 防災の本質は“行動の自由度”

防災装備の目的は、安心感ではない。

・動ける
・選べる
・判断できる

この自由度を確保すること。

軽さは、そのための最大の武器だ。


■⑩ 今日できる最小行動

・防災バッグを持ち上げてみる
・5分歩いてみる
・重い物を1つ抜く

それだけで、防災は一段階進化する。

「軽くする防災」は、命を運ぶ防災だ。

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