災害時、音楽やラジオを聴く手段としてイヤホンやヘッドホンを使っていいのか、迷う人は少なくありません。被災地では実際に多くの人が使っていましたが、同時に注意すべき点もはっきりしていました。この記事では、被災地経験を踏まえながら、イヤホン・ヘッドホンの使い方について整理します。
■① 結論:使っていいが「使い方」が重要
災害時にイヤホンやヘッドホンを使うこと自体は問題ありません。むしろ、周囲に音を出さずに心を落ち着けられる点では有効な手段です。ただし、使い方を誤ると安全を損なうリスクがあります。
■② 周囲の音が聞こえなくなるリスク
最大の注意点は、周囲の音を遮断してしまうことです。被災地では、アナウンス、呼びかけ、余震の気配など、重要な情報が音で伝えられます。両耳を完全に塞ぐ使い方は、現実的には危険な場面がありました。
■③ 片耳使用が現場では多かった
被災地で多く見られたのは、片耳だけで使う方法です。片方の耳で音楽を聴き、もう片方で周囲の音を拾う。この使い方は、不安を和らげつつ、情報を遮断しない現実的な折衷案でした。
■④ ノイズキャンセリング機能は要注意
ノイズキャンセリング機能は、災害時には不向きな場合があります。環境音まで消してしまうため、異変に気づきにくくなります。被災地では、この機能をオフにして使っている人が多くいました。
■⑤ 長時間の使用は疲労につながる
イヤホンやヘッドホンを長時間つけ続けると、耳や頭が疲れます。災害時はすでに心身が消耗しているため、短時間で区切って使う方が安全です。被災地でも、「少し聴いて外す」という使い方が一般的でした。
■⑥ 就寝時の使用は特に慎重に
夜間の使用は、安心感につながる一方で、緊急時の反応が遅れる可能性があります。被災地では、眠る直前まで使い、入眠前に外す、音量を極端に下げるといった工夫が見られました。
■⑦ 音楽だけでなくラジオにも使われる
イヤホンは音楽だけでなく、ラジオやスマホの情報を聞くためにも使われます。この場合も、周囲の音を完全に遮らないことが重要です。被災地では、「情報を聞く時間」と「休む時間」を分けて使う人が多くいました。
■⑧ 判断基準は「安全を保てているか」
イヤホンやヘッドホンは、心を守る道具になりますが、安全を犠牲にしてはいけません。「今、この使い方で周囲の変化に気づけるか」。この基準で判断することが、被災地で学んだ現実的な使い方でした。

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