コメの価格が歴史的な高騰を続け、「令和の米騒動」とまで言われています。
食品メーカーの値上げラッシュ、米菓業界の倒産、日本酒・みりん・味噌など広い分野で影響が出ています。
これは単なる家計の問題ではなく、
「日本の食文化」「災害時の食料確保」に直結する大きなリスク です。
防災士として、今のうちに家庭の備蓄体制を見直すことが必要だと強く感じています。
この記事では、コメ価格高騰の影響を整理しつつ、「防災×家計」の両面でどう備えるべきかを解説します。
■① コメ価格高騰の現状|“13週連続で4000円超え”という異常事態
全国1000店舗のスーパー調査では、
5kgあたり 4335円(11/30時点)。
3週間前の最高値を更新し、9月以降13週連続の4000円台。
さらに影響は多方面へ広がっています。
- もち米製品(あられ・おかき) → 原材料高騰で倒産が過去最高ペース
- 日本酒・みりん → 酒米高騰で値上げ不可避
- 味噌 → 加工米の高騰でコスト増
- 外食・中食 → 米粉麺、米粉パンにも影響
- 醤油・清酒など「米を使う調味料」全般に波及
家計が直撃されるだけではなく、“普段食べている定番食品”にも長期的な影響が見込まれます。
■② なぜここまで価格が上がっているのか?
背景には複数の要因が絡んでいます。
- 過去の「減反政策」による生産調整の歪み
- 円安による輸入コスト増
- 物価上昇と燃料費アップ
- 天候不順で収穫量が不安定
- 食糧法改正(2004年)後の制度のほころび
これは一時的な高騰ではなく、
構造的な問題が積み重なった結果 だと専門家も指摘しています。
■③ 最も深刻な業界|“米菓業界が倒産過去最高ペース”
現在、もっとも危機にあるのが米菓(煎餅・おかき)メーカー。
- 原材料=もち米の高騰
- ガス・電気代の高騰
- 人件費増加
この三重苦で中小企業は耐えられず倒産が増加。
煎餅は“日本の伝統食”ですが、このままでは市場縮小が避けられません。
■④ 災害時の食料確保にも影響が出る理由
コメ高騰は“防災面”にも大きなマイナスです。
- コメを使ったレトルト・パックご飯も値上がり
- 米菓・乾パンなど備蓄食品の価格上昇
- 味噌・醤油など長期保存調味料の値段も上昇
- 給食や炊き出しの原価が上がる
つまり、
災害時の食料確保コストが上がる=備蓄の難易度が上がる
ということです。
■⑤ 今すぐ家庭でできる“防災×家計”の対策
コメ値上げが続く前提で、次の行動が有効です。
◎ ① 「ローリングストック」でムダを防ぐ
- パックご飯、レトルト食品、乾麺を多めに持つ
- 月1回の入れ替えで賞味期限切れを防止
◎ ② パックご飯・冷凍ご飯を常備
災害時の優秀食材ですが、値上がり前に買っておくのが吉。
◎ ③ 米菓は“在庫がある時期”に確保
備蓄おやつとしても重要。
◎ ④ 味噌・醤油など調味料も多めに
味噌は栄養価が高く、保存性も抜群。
◎ ⑤ 外食依存の家庭ほど“家庭備蓄”を厚く
外食は米価高騰の影響が最も早く出ます。
■⑥ 中長期で必要になる「食の防災リテラシー」
専門家は2026年以降も高値が続く可能性を指摘。
そのため必要なのは…
- 国内食料生産の見直し
- 米粉需要のバランス調整
- 中小米菓メーカーの支援
- 災害時の食料備蓄の補助制度
日本は“食料自給率が低い国”です。
コメは数少ない自給可能な食材。
その供給が不安定になるのは非常に重大な問題です。
■⑦ 「買えなくなってから備える」は最悪のパターン
災害時、最初に消えるのは次の食品です。
- パックご飯
- カップ麺
- レトルト食品
- 米菓
- ペットボトル水
普段から家庭にある量が“災害耐性そのもの”です。
物価が上がる前に備蓄を固めておくのがベスト。
■⑧ 防災士としての視点|“コメは命をつなぐ主食”
被災地で数多くの炊き出しを経験してきましたが、
コメはやはり 日本人の命をつなぐ中心食材 です。
- 温かいご飯は心を落ち着かせる
- 子どもから高齢者まで食べやすい
- 腹持ちが良く栄養価も高い
供給が不安定になる影響は、災害時にはさらに大きくなります。
■まとめ|コメ価格の高騰は“家計の問題”を超えて“防災問題”である
コメの高騰は私たちの日常だけでなく、
災害時の食料確保にも直結する重大テーマです。
- 米菓・日本酒・味噌など多方面に影響
- 構造的な要因で、短期では下がらない可能性
- 備蓄食品の価格にも波及
- 今こそローリングストックを強化すべき
結論:
「食料の値上がり=災害時に困る」という現実を理解し、今日から家庭備蓄を見直すことが最大の防災になる。
防災士として、家計の守りと災害への備えは“一体”で考えるべきだと強く感じています。

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