自然災害発生後の避難は、初動や1週間の対応だけで終わるわけではありません。現実には仮設住宅や在宅避難の長期化など、先の見えない生活が続きます。この期間こそ、人が最も心身ともに疲弊しやすい時期です。
■① 中長期避難の現実
多くの防災情報は初動対応や避難開始、3日~1週間の生活を想定しています。しかし現実には:
- 仮設住宅やみなし仮設での生活
- 在宅避難の長期化
- 先の見えない生活
これらが長引くことで心理的負担が蓄積します。
■② 避難疲れとは
甘えではなく、自然な反応です。
- ずっと気を張っている
- 生活が仮のまま終わらない
- 小さな不便が積み重なる
- 感情を吐き出す場がない
結果として:
- 無気力
- 閉じこもり
- イライラ
- 自責感
- 人との距離感が分からなくなる
これが「避難疲れ」です。
■③ 避難疲れを軽減する行動
- 日常のルーティンを作る
- 無理せず休む時間を確保
- 食事・睡眠・水分補給のリズムを整える
- 小さな成功体験を積み重ねる
■④ 心理面での支援
- 弱音を吐いてもいいタイミングを作る
- 相談=依存ではない
- 心理カウンセラーは「治す人」ではなく「受け止める人」
【防災士ポイント】現場では、誰もがストレスを抱えやすく、話せる場が命を守るきっかけになることが多いです。
■⑤ 避難生活での工夫
- 生活リズムを取り戻す工夫
- 日常動作でストレスを軽減
- 何もしない日があっても許容する
■⑥ 自律型避難の重要性
- 自分で判断し、行動できる力を養う
- 避難疲れを減らし、精神的負担を軽減
- 必要な準備をあらかじめ整える
■⑦ 避難服のススメ
- 身体を保護しつつ、移動・作業を快適に
- 長期避難での健康維持に効果的
- 普段着やローリングストックと組み合わせる
■まとめ|中長期避難での心の備え
結論:
中長期避難では「心の疲れ」が命に関わることもあり、日常的な生活リズム・相談できる環境・自律型避難の意識が不可欠。
防災士として現場で見てきた経験からも、避難生活の「その後」の備えこそが、命と健康を守る最大のポイントです。

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