【防災士が解説】今季最強・最長寒波にどう備えるか|防災×寒波×大雪対策

21日から25日にかけて、日本列島は今季最強かつ最長の寒波に覆われる見通しです。
この寒波は「強さ」だけでなく「長く続く」ことが大きな特徴で、大雪・暴風・低温による影響が広範囲かつ長期間に及ぶおそれがあります。

災害は突発的に起こるだけでなく、今回のように予測できる災害もあります。
予測できるからこそ、「事前の判断」と「備え」が被害を大きく左右します。


■① 今回の寒波の特徴|強く、長く続く

今回流れ込む寒気は、平地で雪が降る目安とされる上空1500mで−6℃を大きく下回るレベルです。
この強い寒気が、25日頃まで断続的に居座ると予想されています。

そのため、
・雪が止んでも気温が上がらない
・除雪後も再び積雪が増える
・路面凍結が解消しにくい
といった「長期戦型の災害」になる可能性があります。


■② 大雪の警戒ポイント|平地でも積雪

日本海側では山地だけでなく平地でも大雪となる恐れがあります。
さらに、普段雪の少ない太平洋側でも積雪が予想されており、雪への耐性が低い地域ほど影響が大きくなります。

特に北陸では、
・24時間で100〜130cmの降雪
が予想されており、これは雪国でも生活や交通に深刻な影響が出るレベルです。


■③ 交通障害は「起きる前提」で考える

大雪時に最も現実的に起こるのが、交通の麻痺です。

想定されるリスクは、
・スリップ事故の多発
・車の立ち往生
・倒木や雪の重みによる通行止め
・予防的通行止め

重要なのは、「行けるかどうか」ではなく「行かなくて済むかどうか」を基準に判断することです。
不要不急の外出は控えること自体が、立派な防災行動です。


■④ やむを得ず移動する場合の最低限の備え

どうしても車で移動する必要がある場合は、
・冬用タイヤまたはチェーン
・スコップ
・防寒具
・簡易トイレ
・非常食・飲料水
を必ず準備してください。

特に立ち往生時は「車内で待つ時間」が長引きます。
寒さ対策が不十分だと、命に関わる状況に発展します。


■⑤ 停電リスクは雪の少ない地域ほど高い

雪に慣れていない地域ほど、
・倒木
・電線への着雪
による停電が発生しやすくなります。

停電に備えて、
・懐中電灯
・モバイルバッテリー
・防寒着・毛布
はすぐ使える場所に用意しておきましょう。

「停電してから探す」では遅く、寒波では特に体温低下が早く進みます。


■⑥ 水道凍結は“事前対応”がすべて

最低気温が−4℃以下になる、または真冬日が続く場合、水道管の凍結リスクが高まります。

事前にできる対策は、
・水抜き
・露出している配管やメーターの保温
です。

凍結してからでは対応が難しく、復旧にも時間がかかります。
「何も起きていない今」が、唯一の対策タイミングです。


■⑦ 物流遅延を想定した備え

大雪による交通障害は、物流にも直結します。
その結果、
・食料品の品薄
・燃料の入手困難
が起こる可能性があります。

必要以上に買い込む必要はありませんが、
「数日分の余裕」を持たせておくことが重要です。


■⑧ まとめ|寒波は“判断力”を奪う災害

寒波や大雪は、地震のような瞬間的災害とは違い、
・疲労
・寒さ
・情報不足
が少しずつ判断力を奪っていきます。

だからこそ、
・早めに動かない判断
・外出しない判断
・今のうちに備える判断
が、被害を防ぎます。

今回の寒波は「分かっている災害」です。
分かっている今のうちに、できる備えを一つずつ進めてください。

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